「海外にいるわが子を、帰国後に中学受験させてみたいけれど、一体いつから何を準備すればいいのか分からない」

情報が届きにくい海外での滞在生活において、帰国受験のスケジュールや学習戦略はブラックボックスになりがちです。
具体的な学習プランを考える前に、海外駐在ファミリーが必ず直視しなければならない「日本の小学校のリアルな数字」を共有させてください。
日本国内の児童が、学校の授業だけで4教科の土台作りに費やしている膨大な時間数です。
日本の小学校における「4教科」の標準授業時数一覧(年間時間数 / 週のコマ数)
| 学年 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 | 学年ごとの合計 |
| 小1 | 306時間 (週9コマ) | 136時間 (週4コマ) | (生活科) | (生活科) | 442時間 |
| 小2 | 315時間 (週9コマ) | 175時間 (週5コマ) | (生活科) | (生活科) | 490時間 |
| 小3 | 245時間 (週7コマ) | 175時間 (週5コマ) | 90時間 (週2.6コマ) | 70時間 (週2コマ) | 580時間 |
| 小4 | 245時間 (週7コマ) | 175時間 (週5コマ) | 105時間 (週3コマ) | 90時間 (週2.6コマ) | 615時間 |
| 小5 | 175時間 (週5コマ) | 175時間 (週5コマ) | 105時間 (週3コマ) | 100時間 (週2.9コマ) | 555時間 |
| 小6 | 175時間 (週5コマ) | 175時間 (週5コマ) | 105時間 (週3コマ) | 105時間 (週3コマ) | 560時間 |
| 6年間の合計 | 1,461時間 | 1,011時間 | 405時間 | 365時間 | 総合計 3,242時間 |
※1コマ=45分計算。
小1・小2の理社は独立した教科はなく、代わりに「生活科」として低学年の土台を学びます。
また、国内の一般受験塾組は、この学校の授業に加えて、週に何時間もの猛烈な演習を数年間上乗せしています。
日本にいる普通の子どもたちは、学校に行くだけで【合計3,242時間】もの時間をかけて、日本語での読み書き、数理的思考、そして日本の自然や社会の仕組みをガチガチに鍛え上げているのです。



一方、海外の現地校やインターに通うわが子は、日本語での授業時間は当然【限りなくゼロ時間】
帰国後にわが子が合流するのは、まさにこの圧倒的な土台を当たり前のように身につけた国内生たちであり、入学後は彼らと同じ教室で、爆速で進む中高一貫校の授業を受けることになります。
数字で見ると絶望してしまいそうになりますが、怖がる必要はありません。



大切なのは、この巨大な現実から目を背けずに、「何を、いつまでに、どう準備するか」の正しい地図(戦略)を持つことです。
帰国生の中学受験は、お子さんの現在の環境(英語圏か、日本人学校かなど)によって準備の中身が変わります。
我が家が10年の駐在生活と壮絶な帰国受験を経てたどり着いた、海外在住から合格を掴むための「完全ロードマップ」を、ここから詳しく解説していきます。


まず確認:あなたはどのパターン?





帰国生の中学受験は、お子さんの海外での環境によって、準備の中身がかなり変わります。
まず、自分がどのパターンかを確認してみてください。
英語圏の現地校、または非英語圏のインターナショナルスクールに通っている子が対象です。
英語力を最大の武器として、帰国生枠の英語入試を狙う戦略が中心になります。
このロードマップで最も詳しく扱うパターンです。
帰国後に日本の塾や学校に馴染む時間がある分、学習の遅れは取り戻しやすい。
ただし、意識しないと英語力が急速に落ちていくリスクがあります。
英語力を錆びさせないための環境づくりが、最大の課題です。
日本のカリキュラムで学んでいるため、算数・国語の学習ギャップは比較的少ないパターンです。
ただし、「帰国生枠を使うべきか、一般枠で受けるべきか」という戦略判断が、他のパターンより複雑になります。
学習面よりも受験戦略の判断が最初の大きな課題になるため、早い段階でプロ(すららコーチやオンライン家庭教師)に相談することをおすすめします。
全てのパターンに共通する「絶対に外せない鉄則」
パターンが違っても、帰国生の中学受験には共通して外せないポイントがあります。



ひとつは、算数は絶対に手を抜かないこと。
日本の算数は海外のカリキュラムに比べて難易度が高く、進みも速い。
何もしていないと、入学後に最も苦労する教科になります。





もうひとつは、国語力を絶やさないこと。
英語力は、持っている国語力以上には伸びません。
英語を伸ばしたいなら、日本語で読み、考え、書く力を同時に育てる必要があります。





そして、受験資格のデッドラインを必ず確認すること。
「海外在留1年以上・帰国後2年以内」など、学校ごとに受験資格の条件が異なります。
志望校の募集要項は、早い段階で必ずチェックしてください。


第1章:【時間軸】いつまでに、何を目指すべきか?


帰国生の中学受験は、一般受験より早く動き出します。
多くの学校で帰国生枠の入試は10月〜11月頃がピーク。



2月が本番の一般受験とは、スケジュールがまるで違います。
「まだ時間がある」と思っていたら、気づいたときには願書提出の時期だった——
これ、笑えない話で、実際によく聞くんです。
だからこそ、今の時点で「いつまでに、どの状態にしておくか」の地図を持っておくことが、何より大事です。
【パターン別】わが子が取るべき「受験戦略」の方向性
先ほど確認した3つのパターンのうち、ご自身のお子さんがどこに当てはまるかで、目指すべき受験戦略の方向性が変わります。
パターンA(英語圏現地校・インター)の戦略
最大の武器である英語力を活かし、英語入試(エッセイや面接)で突破する戦略です。
長文読解やエッセイには独自の「点数の取り方」があるため、我流でダラダラやらず、帰国子女特化型のプロの手を借りて数ヶ月の短期集中で英検等の資格をサクッと取得するのが鉄則。
現地校の重い宿題と両立しながら、他教科で足を引っ張られない学力を並行して作っていきます。
パターンB(直前帰国組)の戦略
帰国後に日本の塾に馴染む時間がある分、学習の遅れは取り戻しやすいですが、意識しないと英語力が急速に落ちていくリスクがあります。
準1級のような超ハイレベルは不要でも、英検2級〜準2級を目標に英語環境をキープしつつ、国内の一般生に追いつくための受験準備が必要です。
帰国後もシームレスに頼れる大手の個別指導などが手堅い選択肢になります。
パターンC(日本人学校組)の戦略
日本のカリキュラムで学んでいるため算数・国語の学習ギャップは少ないですが、「帰国生枠の条件を満たしているか」「一般枠で勝負すべきか」という戦略判断が他のパターンより格段に複雑になります。
親だけで抱え込むと100%迷子になるため、早い段階で帰国受験に詳しいプロの視点を入れて、我が家が一番有利に戦える枠の判断を仰ぎましょう。
全パターン共通:教科別デッドライン一覧
置かれている環境によって「戦い方の武器」は違っても、合格を掴み取るための「いつまでに何をすべきか」という外枠のスケジュール(デッドライン)は全員共通です。
あくまでも「デッドライン(最終ライン)」なので、できるなら早め早めに準備をしておくことをお勧めします。
カレンダーで全体の流れを掴んでおきましょう。
| 時期・デッドライン | 【超重要】親子の段取りとやっておくべきこと |
|---|---|
| 中受を視野に入れた時点〜 | 学校情報の収集 パンフレット取り寄せ 一時帰国のたびに見学候補をリストアップ |
| 小3の2月 | 日本の勉強「細く長い」家庭学習をスタート! ⚠️【絶対鉄則】ここから受験本番まで、日本の勉強(国数社理)の土台はできるだけ途切れさせずにキープし続けます。 |
| 小5〜小6夏前までのどこか「数ヶ月」 | 塾やスクールのプロの手を借り、英検などの英語資格を短期集中で取得! ★事前に国数の「細く長い貯金」があるからこそ、この数ヶ月だけ英語にリソースを全振りできます。 |
| 小6の夏休み | 一時帰国で学校見学・志望校の絞り込み(★夏が志望校最終決定のデッドライン) 【関連記事】小5・小6の夏休みはどう過ごす?学年別の学習時間と合格を引き寄せる過ごし方のコツ |
| 目標の英語資格が「取得完了」した瞬間〜 | 算数・国語の「猛追・スパート期間」へ即突入! ★キープしていた日常(国数のベース)に戻り、すらら等で我が子の穴をピンポイントで埋め尽くします。 【ワンポイント】 受験科目じゃない場合、理社はここで一旦「一時おやすみ」する選択肢もアリ! 合格が決まったあとに、自分のペースでリカバリーを目指しましょう。 |
| 小6秋(9〜10月) | 併願校を含む受験スケジュールを確定(★絶対的なデッドライン) |
| 10月〜2月上旬 | 帰国生入試本番 |
| 合格〜入学まで | 全4教科の「総復習・先取り学習」を完了させる! ★これまで細く長く蓄えてきた4教科の土台を、一般生の圧倒的な勉強量に負けないレベルへ最終仕上げ。入学後の爆速カリキュラムに備えます。 |
このカレンダーは、我が家が10年の駐在生活と帰国中学受験を経てたどり着いた、最も現実的なスケジュールだと思います。
「小3の2月から細く長く土台をキープする」という大前提があるからこそ、途中で数ヶ月の英語短期集中期を作ることができますし、資格が終わった瞬間から国数の猛追スパートをかけることが可能になります。
学校見学は小6の夏が絞り込みのタイミングですが、候補のリストアップや資料収集は、一時帰国のたびに少しずつ動いておけば慌てません。
スケジュール(外枠)が頭に入ったら、次は最も大切な「日々の具体的な家庭学習のルールとプロの頼り方」について見ていきましょう!
第2章:海外の日常で『学力低下』を防ぐための家庭学習ルール





海外で現地校やインターに通いながら、日本の受験勉強を同時に進めるのって、めちゃくちゃ大変なんですよね。
現地校の宿題、英語の習い事、そして補習校…
毎日の生活がすでにパンパンな中で、さらに日本の勉強を積み上げていかなければいけない。
しかも、週一回の補習校だけでは、日本の教科書の範囲をすべてカバーすることは物理的に不可能、という状況。
だからこそ、限られた時間の中で「何を優先し、どうやって継続するか」の明確な家庭学習ルールが必要になります。
ルール1:「4教科すべて」を毎日、細く長く途切れさせずにキープする
冒頭でお伝えした通り、日本の子どもたちは学校だけで3,200時間以上の土台を作っています。
ここに帰国後スムーズに合流するためには、たとえ海外で受験に使わない(免除される)教科であっても、「算・国・理・社」の4教科すべてを、小3の2月からおうちで細く長く続けておくことが絶対のルールです。
海外子女の家庭学習で「すらら」が一択でおすすめな理由
この「4教科を、海外にいながら、親子のストレスなしで細く長く続ける」という難題を、これ以上ない形でクリアしてくれる必須装備が、無学年式オンライン教材の「すらら」です。
理由はとてもシンプル。
日本の勉強にブランクや抜けがあっても、今の学年に関係なく、つまずいている単元までいつでも自由に遡って学び直せます。


現地校のScienceやMathで概念だけは知っている子なら、すららを見るだけで「あ、現地校で習ったあれは、日本語ではこういう名前なんだ!」と、脳内でカチッとパズルがハマるように知識が繋がっていきます。


すららは国・算(数)・英だけでなく、理科・社会まで入った5教科(小~高校までプランなら6教科)セットが基本。
だからこそ、小3の2月から「理社も含めて、おうちで細く長く全教科の土台をキープする」という最強のチート戦略が、これ1つで無理なく実現できます。


デジタル教材でありながら、裏側でサポートしてくれるのはAIではなく、日本の現役塾講師を中心とした「本物の人間(プロ)」。
海外在住だと、日本の理社でどの程度のレベルを求められるのか親でも判断が難しいですが、すららコーチがお子様の状況に合わせて無理のない学習プランをすべて代わりに設計してくれます。
さらに、帰国後の受験校相談にも対応。
海外子女にとってはこれ以上ないサポート体制です。


また、すららの場合、通信教育によくある「〇ヶ月契約」といった面倒な縛りもなく、1ヶ月から気軽に利用できるのも、本帰国の時期が読みにくい駐在ファミリーには嬉しいポイント。
まずは今すぐ、すららの「学力診断テスト」を使って、わが子の隠れた知識の抜け(我が家の現在地)を見つけることから始めてみるのがおすすめです。
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▶︎ すららの詳細はこちら【【2026年最新版】日本の勉強、あきらめない!海外受講に「すらら」が最適な理由:学年を戻って復習できる「無学年制」の真価を駐在10年の経験から徹底レビュー】


ルール2:英語資格は「数ヶ月の短期集中」でサクッと終わらせるのが鉄則
国・算・理・社の日常キープがあるからこそ、小5〜小6のどこか数ヶ月間で「英検短期集中期」をピンポイントで設けることができます。
ダラダラと長期間英語だけにリソースを奪われないよう、ここだけはプロのスクールを賢く頼ってサクッと終わらせるのが賢い段取りです。
🚀 英語の短期集中&実践力はオンライン家庭教師へ
そして、すららで全教科の「日々の基礎体力」をしっかりキープしつつ、
ここぞという英語資格の短期取得や、志望校に直結するエッセイ添削・面接対策には、帰国子女受験に強いEDUBALやTCK workshopといったオンラインスクールを組み合わせて活用してください。
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帰国後の生活(通塾環境など)を見据えて、今のうちから日本の大手の個別指導(家庭教師のトライなど)のオンライン枠に席を確保しておくのも、パターンB(直前帰国組)にとっては非常に手堅い戦略になります。
【関連記事】【帰国子女の塾・家庭教師ならココ!】オンライン家庭教師おすすめ比較!駐在10年の視点で選び方を解説【2026】


【合格〜入学まで】一般生との「最後の溝」を、全教科の総復習で埋め尽くす
この二段構えの戦略で合格を決めたあと、入学までの数ヶ月間が、実は隠れた最重要期間になります。
どれだけ海外で地道に貯金を蓄えてきたとしても、国内の一般受験をゴリゴリに勝ち抜いてきた一般生たちの「数年間の圧倒的な勉強量や演習スピード」は本当に凄まじいものがあるからです。
何も対策しないまま入学すると、中高一貫校の爆速カリキュラムの波に一気によまれてしまい、初手の定期テストで出鼻をくじかれてしまうリスクがあります。



だからこそ、合格が決まったその瞬間から、これまで細く長く続けてきた4教科(国・算・理・社)すべてを、もう一段上のレベルへ引き上げる「総復習&中学の先取り期間」に充てるのがおすすめ。
すららなら、小学校の全範囲の復習から中学の先取りまでそのままスムーズに進められます。
また、余裕があるなら、帰国子女専門の【EDUBAL】短期集中コース
入会金無料で短期間、悩みを相談しながらカスタマイズできるので、一度チェックしてください。
また、特に海外子女が最も日本語の壁を感じやすく、のちに高校・大学受験の「理系進学の壁」になりやすい理科・社会の具体的なリスクと、合格後の賢い穴埋め法については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
【関連記事】 「【海外子女】帰国受験で理科・社会を後回しにするリスクと、学校生活を「通常モード」に変える海外からの予防策」】


【関連記事】帰国後にやること完全ロードマップ:学力・英語保持・学校生活・受験・メンタルまで総まとめ


第3章:【親の仕事】事務手続きのデッドラインと段取り術


中学受験において、子どもの仕事は「勉強すること」。



では、親の仕事は何かというと、勉強以外のすべてを回すことです。
出願書類の準備、学校説明会の予約、航空券とホテルの手配、願書の郵送リスク管理…
これらを海外からこなすのは、想像以上に大変です。
しかも、ひとつでも抜け漏れると、受験そのものができなくなるリスクがある。
だからこそ、親は「プロジェクトマネージャー」の意識で動いてみてください。


受験1年前〜小6夏:情報収集と基盤づくり
この時期にやっておくべき親の仕事は、「仕組みを作ること」です。
まず取り掛かってほしいのが、オンライン出願システムmiraicompass(ミライコンパス)への早期登録です。
多くの私立中学が採用しているこの出願システム、一度登録しておけば基本情報や顔写真を複数の学校で使い回せます。
説明会の予約から出願まで、ここを起点に動くことになるので、志望校を具体的に考え始めたタイミングで登録しておくことをおすすめします。
次に、学校説明会の予約です。



人気校は予約開始からわずか2時間で満席になることもあるので、HPをこまめにチェックして、気になる学校の説明会情報は見逃さないようにしてください。
ただ「海外在住で予約が取れなかった」と諦めないでください。



海外からの訪問として個別対応してくれる学校は意外と多いので、直接問い合わせてみる価値は十分あります。


小6夏休みは事務処理も「デッドライン」
学校訪問について、小6の夏休みは、実際に足を運べる最後のチャンスです。
「小6の夏に初めて行って、イメージと全然違った」となっても、もう挽回する時間がありません。



だからこそ理想は、小5の夏に「下見」、小6の夏に「確定」の2段階で動くこと。
小5の段階で候補校をいくつか見ておけば、小6の夏に「やっぱりここだ」と確信を持って決められます。
これ、実は我が家でも経験したんですよね。



小6の夏に学校見学に行ったとき、第一希望だった学校を実際に見て、わたし自身はとてもいい学校だと思ったんでが、子どもがそこまで気に入らなかった。
でも「とりあえず見ておこうか」と軽い気持ちで立ち寄った別の学校を、子どもがすっかり気に入って…結局、そこに入学しました。
実際に足を運ばないと、子ども自身の「ここに通いたい」という気持ちは確認できません。



親が「いい学校だ」と思っても、本人が乗り気じゃないと受験へのモチベーションも上がりにくいんですよね。
なので、できれば早い段階で一度一緒に見に行ってみてください。
一時帰国中に合同説明会があれば、一度に複数校のパンフレットや願書が手に入るので、日程が合えばぜひ活用してみてください。
- 東京私学ドットコム(一般財団法人 東京私立中学高等学校協会 公式)
都内すべての私立中学が加盟する協会が運営する公式ポータルサイトです。
合同説明会のスケジュールや、各学校の最新情報、転編入の情報まで、どこよりも正確な公式データが網羅されています。
小6秋(9〜10月):願書・書類・併願スケジュールの確定
ここが、親の事務作業の最大の山場です。



帰国生の中学入試は11月上旬からスタートするため、10月中には出願準備を終えておく必要があります。
なので、「9月に入ったらもう追い込み」だと思ってください。
まずは、併願校の最終決定と日程管理をこの時期に終わらせます。
帰国生入試は日程が重なりやすく、合格発表も早いです。
第一志望だけでなく、「ここなら納得して通える」と思える併願校を複数組んでおき、結果に応じた受験パターンを事前にシミュレーションしておきましょう。



そして、この時期の親の最重要タスクが「出願手続き」と「提出書類の準備」です。
現在、多くの学校でオンライン出願システム「ミライコンパス(miraicompass)」が導入されていますが、システムを過信してはいけません。
効率的に動くために、まずは「システムでできること」と「自分で用意すべきこと」の切り分けを頭に入れておきましょう。
| カテゴリ | ミライコンパスで【できること】 | 自分で【用意・手配すべきこと】 |
| 手続き・決済 | ・出願画面への入力・送信 ・受験料のクレカ決済 ・受験票のダウンロード | ・志望校の募集要項の事前確認 (※全校導入ではないため要確認) |
| 提出書類 | (なし)※データ入力のみ | ・現地校の成績表・在学証明書 ・先生からの推薦状 ・英検等のスコア証明書 |
| 保護者作成 | (なし)※データ入力のみ | ・活動報告書や志望理由書の推敲 ・エピソードの洗い出し |
このように、ミライコンパスは便利な決済・入力インフラですが、そこに添付したり郵送したりする「物理的な書類」は、すべて自力で前もって集めておく必要があります。
【関連記事】「ミライコンパス」を使いこなす3つのコツと海外在住ならではの注意点


特に「活動報告書」など、保護者が記入する書類は一朝一夕には書けません。
お子さんの海外での経験…現地校での出来事、習い事、文化の違いを感じた瞬間などを、具体的なエピソードとして今のうちに書き出しておくこともおすすめ。



日常の中の小さな経験が、面接や書類において意外な強い武器になります。
また、現地校の成績表や在学証明書など、海外でしか手に入らない書類は本当に要注意です。
直前になって「あの書類がない」となっても、海外からではすぐに対応できません。
本帰国前や一時帰国前に、必ず余裕を持って手元に揃えておいてください。
※出願書類チェックリスト
海外からの郵送には、どうしても紛失や遅延のリスクが付きまといます。



もし夏の学校訪問時に、必要書類を直接持参して事前に受理してもらえるよう確認できている学校であれば、この郵送の心配が一切不要になります。
これ貯金ができているだけで、秋の事務作業の精神的負担はぐっと軽くなります。
ちなみに、1月や2月に本番を迎える学校であっても、11月・12月に併願校を受験するケースが多いため、秋口には全ての書類を揃えておくのが基本です。
中学受験なら10月、高校受験なら12月が願書提出の目安。
ただし学校ごとに日程は異なるので、志望校の募集要項は必ず各自で早めに確認し、スケジュールに余裕を持って動いていきましょう。
おわりに:迷ったら、一人で抱え込まないで


4章にわたって、帰国生の中学受験のロードマップをお伝えしてきました。
読んでみて、「やることが多すぎる」と感じた方もいるかもしれません。
でも、全部を一度に完璧にやろうとしなくていいんです。
まず今日できることを一つだけやってみる。
そして、迷ったり行き詰まったりしたら、一人で抱え込まず、帰国子女受験のプロに相談する、すららのコーチに聞いてみる、オンライン家庭教師に状況を話してみる。



そういう外の力を借りることが、海外在住の親にできる、最も賢い選択だと思っています。
私が海外から受験を決意したころは、オンラインスクールもメジャーではありませんでしたし、行ける範囲に学習塾すらありませんでした。
10年の駐在生活の中で、わたしが一番後悔しているのは「もっと情報が知りたかった」「もっと早く相談すればよかった」ということです。
そんな失敗や後悔をお伝えするとこで、少しでも海外子女・帰国子女が便利に、安心して学ぶことができたらな、と心から願っています。
みなさんのお子さんの受験が、実りあるものになりますように!応援しています。


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