一条校とは?インターナショナルスクールとの違いをわかりやすく解説

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    国際バカロレア(IB)を取得したい――

    そんなときに悩むのが、「インターナショナルスクールに通うべきか?」「それとも一条校(学校教育法第1条に定められた学校)が良いのか?」という進路選びです。

    実は、この2つは見た目は似ていても、制度や将来の進学・就職に大きな違いがあります。

    一条校は“日本の正規の学校”として扱われる一方で、インターは“認可外”となる場合も多く、知らずに進むと不利になるケースも

    この記事では、「インターナショナルスクール」と「一条校」の違いを、保護者の方にもわかりやすく整理しました。

    どちらを選ぶべきか迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

    目次

    インターナショナルスクールと一条校の違い

    学校

    近年、英語教育への関心が高まり、インターナショナルスクールを検討する家庭が増えています。

    「グローバル人材の育成」や「国際バカロレア(IB)取得」を目指し、小学校・中学校からインターに通わせたいと考える保護者も少なくありません。

    一方で、「日本の学校制度に沿った教育を受けさせた方がいいのでは?」と悩む方も多くいます。

    そこで注目されるのが、「一条校」と呼ばれる学校です。

    実はこの「インターナショナルスクール」と「一条校」には、学校としての制度・位置づけが大きく異なるため、将来の進学や就職に関わる重要な選択となります。

    この章では、両者の特徴や違いについてわかりやすく解説します。

    📘 インターナショナルスクールとは?

    インターナショナルスクールは、本来外国籍の子どもを対象に、その母国のカリキュラムで教育を行う施設です。

    日本国内では、英語を母語とする家庭の子どもが通う「日本版・外国人学校」と考えるとイメージしやすいでしょう。

    多くのインター校は、日本の学習指導要領に準拠しておらず、文部科学省の「各種学校」認可を受けて運営されています。

    ただし、中には認可を受けていない「無認可校」も存在します。

    また、たとえ「小・中学校相当の課程」があっても、インターナショナルスクール単独では、日本の義務教育を修了したとは見なされません。

    つまり、インターに通っていても、法律上は「就学義務を果たしていない」扱いとなることがあります。

    🏫 一条校とは?

    「一条校」とは、学校教育法第1条に定められた、国が正式に認める学校のことです。

    小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・大学・高専などがこれにあたります。

    一条校は、日本の学習指導要領に基づいたカリキュラムで教育を行い、文部科学省や各自治体の教育委員会の監督を受けています。

    このため、卒業時には正式な義務教育修了証明や高校卒業資格が得られ、進学や就職にもスムーズに繋がるのが特徴です。

    国立・公立・私立といった運営母体に関係なく、学習指導要領に沿っている学校はすべて「一条校」に分類されます。

    🔍 両者の違いを簡単に比較

    比較項目インターナショナルスクール一条校
    法的区分各種学校または無認可学校教育法第1条に基づく学校
    カリキュラム海外の教育システムに準拠日本の学習指導要領に準拠
    義務教育の扱い対象外(就学義務は果たせない)対象(小中は義務教育)
    卒業資格原則なし(別途手続き必要)正式な卒業資格が得られる
    進学・就職学校により難易度あり国内進学・就職に有利

    このように、両者は見た目は似ていても、制度的には大きく異なります。
    「グローバル教育を優先するか」「日本の進学・制度を重視するか」――家庭の方針によって、どちらが適しているかは変わってきます。

    次のセクションでは、それぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

    インターナショナルスクールに入れるメリット・デメリット

    それぞれの違いがなんとなく分かってきたけど、

    「じゃあ、うちの子にはどっちが合ってるの?」って迷いますよね。

    ここでは、一条校とインターナショナルスクール、それぞれのいいところ・気をつけたいところをまとめてみました。

    🏫 一条校のメリット・気になるところ

    ◎ メリット

    • 日本の学校だから、高校や大学に進学しやすい
    • 義務教育をちゃんと終えたことになるので、安心感がある
    • 学校によっては、IB(国際バカロレア)や英語教育に力を入れてるところもある
    • 教育内容が決まっていて、親としても先が読みやすい

    △ 気になるところ

    • 英語の授業は限られているので、バイリンガルを目指すには物足りないことも
    • 一斉授業が多くて、子どもに合わせた柔軟な対応は少なめ
    • 帰国子女の子には、日本の学校に合わせるのが大変なこともある

    🌍 インターナショナルスクールのメリット・気になるところ

    ◎ メリット

    • 毎日英語で過ごすから、自然と英語力が伸びる
    • 少人数で子どもの個性やペースに合わせた授業が多い
    • 多国籍の友達に囲まれて、国際感覚が育つ
    • 海外進学やIBにも対応していて、将来の選択肢が広がる

    △ 気になるところ

    • 学費は高めのところが多い
    • 日本の学校とは制度が違うので、高校卒業資格が取れないことも
    • 義務教育を終えたことにならない場合もあるから、制度的に注意が必要
    • 日本語や漢字の勉強がおろそかになりがちで、帰国子女入試で不利になることも

    🎯 どっちが合うかは「何を大切にしたいか」で決まる

    どちらにも魅力があって、どちらにも気をつけたいポイントがあります。

    「英語力をキープしたい」「将来は日本の大学に行かせたい」「グローバルな環境で育てたい」など、ご家庭の方針やお子さんの性格・将来像によって、選ぶ基準は変わってきます。

    最近は、英語に力を入れている一条校や、日本語サポートがあるインターなど、ハイブリッドな学校も増えてきています。

    気になる学校があれば、ぜひ見学や説明会に参加してみてくださいね。

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    一番注意したいポイント:途中で一条校に入学・転校するのが難しい

    インターナショナルスクールのほとんどは、「各種学校」という区分です。

    例えば、インターナショナルスクールの小学校過程を卒業した場合、一条校の中学校に入学するこが認められないケースがほとんどです

    文部科学省のサイトに、「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」というページがあったのでまとめると、

    一方、学校教育法第17条第1項、第2項には、学齢児童生徒の保護者にかかる就学義務について規定されています。

    そこでは保護者は子を「小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部」、「中学校、義務教育学校の後期課程、中等教育学校の前期課程又は特別支援学校の中学部」に就学させると規定されています。

    よって、保護者が日本国籍を有する子を一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません。

      学校教育法においては、小学校等の課程を修了した者が中学校等に進学することを予定しています。

    これは、同法第45条に規定しているように、中学校は、小学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育を施すことを目的としているからです。

      このことを踏まえると、例えば一条校でないインターナショナルスクールの小学部を終えた者が中学校から一条校への入学を希望してきても認められないこととなります。

    インターナショナルスクールの中学部の途中で我が国の中学校へ編入学を希望する場合も同様です。

    文部科学省公式サイトより引用

    つまり、インターナショナルスクールでは、日本の法律で規定された就学義務を満たしていないので、次に進めないということです。

    じゃあ、海外の現地校で学んだ子供たちだって、一条校で学んでないんだから、日本の学校に入学や編入ができないんじゃないの?

    という疑問がわきます。

    しかし、国内の学校と海外の学校では、扱いが違うようです。

    学校教育法第17条に規定された就学義務については、国内に居住する日本国民に対して課されているものであり、外国に居住する日本国民には適用されません。

    したがって、日本国民である学齢児童生徒が帰国した場合、その時点からその保護者には就学義務がかかることとなり、住所地の教育委員会は住民基本台帳に基づいて学齢簿を編製し、保護者に対して就学すべき学校の指定・編入学期日を通知することとなります。

    文部科学省公式サイト:外国から帰国した学齢児童生徒の就学手続について

    海外の現地校にいた場合は、日本国内の法律は適用されないけど、帰国後は適用されるから、速やかに学校に行ってね!っていうことですね。

    このように、日本国内にあるインターナショナルスクールは、日本国内の法律が適用されているので、「法律で規定された就学義務を履行したことになっていない」ことになるんです。

    じゃあ、一度インターナショナルスクールに入った場合、高校入試や大学入試はどうすればいいのでしょうか?

    • 一条校認定されているインターナショナルスクールに通う
    • 中学校卒業程度認定試験を受験し合格した上で、高等学校の入学者選抜試験を受験する
    • 国際バカロレアDPを取って、DP利用が可能な日本の大学に行く
    • 国際バカロレアDPを取って、DP利用が可能な海外の大学に行く
    • 文部科学省からWASC、CIS、ACSIの認定を受けているスクールを卒業する
    • 高等学校卒業程度認定試験(旧大検)にを利用して大学受験をする

    大体、これらが考えられます。

    もし、将来海外の大学に絶対行きたい!絶対行くって決めてる!という場合なら、インターナショナルスクールでの学びは大きな力になります。

    でも、日本国内の大学に進みたい、海外の大学はまだよくわからない、決めていない、という場合なら、インターナショナルスクールを選ぶのは、慎重になった方がいいと思います。

    それでもインターナショナルスクールのカリキュラムを受けたい!

    オンライン授業

    このように、日本国内でインターナショナルスクールに通うのは、メリットよりもデメリットの方が大きいような気がしてしまうのですが、

    それでも、インターナショナルスクールのカリキュラムは、魅力的です。

    そんな時は、ショートプログラムを実施しているスクールなどはいかがでしょうか?

    例えば、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢には、12歳から参加できる、サマースクールやウインタースクールがあります。

    インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢公式サイトより

    また、小学生~中学生であれば、インターナショナルスクールが運営している、オンラインインターナショナルスクールに通うのもおすすめです。

    普段は一条校に通いながら、週に数日インターナショナルスクールのオンラインコースに通うのであれば、日本の勉強も、英語も、両方身に着けることができます。

    英語圏からの帰国子女は、一般的な英会話スクールでは物足りないことが多いので、オンラインインターナショナルスクールはとってもおすすめ!

    オンラインインターナショナルスクール【GO School】 は、あの、アオバジャパン・インターナショナルスクールが運営しています。

    \アオバジャパンのノウハウがいっぱい詰まったオンラインスクール/

    また、都内でインターナショナルスクールを運営している【Global Step Academy】 も、お勧めです。

    \クーポンコード: GSA3WEEKSで無料体験が3週間に!/

    一般的なオンライン英会話スクールと違って、「英会話」を習うのではなく、「英語で」それぞれの教科や、アート、STEAMなどを習います。

    インターナショナルスクールに行ってみたいと、ちょっとでも考えたことがある方は、ぜひ!無料体験を受けてみてください。

    よくある質問(FAQ)

    一条校とインターナショナルスクール、どちらが英語力を伸ばしやすい?

    英語環境という点では、インターナショナルスクールの方が有利です。
    授業がすべて英語で行われ、日常的に英語を使うため「生活の中で自然に身につく」環境があります。
    ただし、日本語や漢字の学習が不足しやすいという面もあるので、バランスよく補う工夫が必要です。

    一条校でも国際的な教育って受けられるの?

    はい、最近はIB(国際バカロレア)を導入している一条校や、英語イマージョン教育を取り入れている学校もあります。
    全体の数はまだ限られていますが、「英語も学びながら、卒業資格も安心して取りたい」という方にはおすすめです。

    インターナショナルスクールに通うと、高校や大学の進学は不利になる?

    学校によりますが、日本の高等学校卒業資格が得られない場合は、国内進学で手続きが複雑になることがあります。
    海外の大学に進学する場合には強みになりますが、国内進学を考えている場合は、サポート体制が整った学校を選ぶのが大切です。

    義務教育の就学義務って、インターに通っていたら免除されるの?

    原則として、インターナショナルスクールだけに通っていても、就学義務を果たしたことにはなりません。
    一部自治体では「家庭での代替教育」として認められるケースもありますが、基本的には就学義務は一条校での在籍によって履行されるものとされています。

    帰国子女でインターを検討中。公立や私立との併願もあり?

    もちろんです!最近は英語力を活かせる私立校や国際系コースも増えており、選択肢は広がっています。
    「インター一本」で考えず、日本の教育とのハイブリッドを視野に入れるのもひとつの方法です。

    もっと知りたいことがあれば…

    「このケースだとどうなるの?」など、実際の進路相談は学校によっても対応が異なるため、気になる学校には個別に問い合わせたり、見学するのがベストです。

    迷ったときは教育コンサルタントや、体験談の多い保護者ブログなども参考になりますよ。

    結論:一条校とインターナショナルスクール、どちらが正解かは家庭によって違う

    一条校とインターナショナルスクールには、それぞれに魅力があり、気をつけるべきポイントもあります。

    「どちらが絶対に正解」というわけではなく、何を優先したいかによって、ベストな選択は変わってきます。

    たとえば…

    • 日本の高校・大学への進学や、義務教育の履修をきちんとしたいなら → 一条校
    • 英語をキープしたい・海外進学やIBを考えているなら → インターナショナルスクール

    というように、ご家庭の教育方針やお子さんの個性・将来像に合わせて、慎重に考えてみてください。

    最近は「インター+補習校」や、「IBを導入した一条校」など、ハイブリッドな選択肢も増えています

    迷ったときは、気になる学校の説明会や見学に行ってみると、きっとヒントが見つかりますよ✨

    でも、将来日本の大学を受験するのであれば、インターナショナルスクールに入学する前に家族でよく考えてみてください。

    今は、【GO School】などのオンラインインターナショナルスクールがあるので、英語の維持であれば、十分じゃないかな、と、個人的には思います。

    皆さんは、どう思いますか?

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