何となく漠然と、
帰国したら中学受験してみようかな…
中学は公立に行かせて、高校は帰国子女枠で受験させたい。
と考えている方も多くいらっしゃると思います。
低学年だから、受験なんてまだまだ先!
って思っている方も、少しだけ意識してもらいたいのが自分の偏差値です。
偏差値に一喜一憂する必要もありません。偏差値至上主義になる必要も全然ありませんが、あらためて、偏差値についてのおさらいや、海外で偏差値を知る方法などをご紹介していきます。
自分の偏差値って知ってますか?
偏差値って言葉、よく聞きますが、自分の偏差値がどれくらいなのかって知っていますか?
偏差値だけで一喜一憂したり、志望校を決めるのはもったいないことだと思いますが、
海外で受験を考えている場合、自分の偏差値がどれくらいで、行きたい学校の偏差値がどれくらいなのか。ということはなんとなくでいいので把握しておいたほうがいいです。
偏差値を知らないまま、闇雲に帰国子女枠を使って受験しようとしてもうまくいなかないことも多いです。
あまりにも自分の偏差値とかけ離れているところに入学しちゃうと、入ってからがすごく大変…
偏差値っていったい何?おさらい
簡単に、偏差値についておさらいしておくと、
自分が平均値からどれくらい離れているか、を示す値になります。
めちゃくちゃ簡潔にざっくりいうと、
わたしテスト50点だった
ぼくもテスト50点だった
という場合、同じテストを受けて、平均点が50点だった場合は、偏差値50です。
でも、二人の受けたテストは違うもので、
女の子の受けたテストの平均点が30点で、男の子の受けたテストの平均点が80点だった場合、
女の子は、平均点30点(ここが偏差値50)よりも20点も高かったので、偏差値はぐんと上がります。
逆に、男の子の場合、平均点80点(ここが偏差値50)よりも、30点も点数が低かったので、
偏差値はぐんと下がります。
同じ50点でも、偏差値は全然違うんですね。
偏差値70超えってどれくらいの割合でいるの?
一般的なテストでは、だいたい偏差値25~75の中に納まるといわれています。
毎年偏差値って微妙に変わったりするんですが、日本で偏差値の高い中学校といわれているのが、
- 筑波大学付属駒場中学校・・・79
- 灘中学校・・・77
- 開成中学校・・・77
- 洛南高等学校付属中学・・・74
- 渋谷教育学園幕張中学校・・・74
※日本最大級の私立中学校・国公立中高一貫校情報サイトシリタスから引用
ただ、この偏差値に関してちょっとだけ注意してほしいのが、
しらべる母体によって、数値が微妙に変わるっていうことなんです。
いろんな偏差値サイトを見るとわかるのですが、偏差値の横に(サピックス偏差値)とか(浜学園偏差値)とか、書かれている場合があります。
その塾に通っている子供たちが受けた模試の偏差値っていうことなので、同じ学校の偏差値なのに数値が違ったりするんですね。
そして、たとえ自分の偏差値が70超えていたからといって、偏差値70の学校に絶対入れるというわけでもありません。
偏差値って「大体の目安」くらいの気持ちでいいと思います。
ちなみに、
偏差値70を超える子は、全体の3%くらいです。
偏差値70超えは相当かしこいんですね~
逆に偏差値30以下も全体の3%くらいになります…。
偏差値で何がわかる?
偏差値ってどんなものなのか、簡単にご紹介しましたが、
じゃあ、この偏差値を知ることで何がわかるかというと、
「だいたいの目標とする学校がわかる」
ことなんです。
海外に長く住んでいると、日本の学校のことってよくわかりません。
帰国子女がよく行くって言われている学校に、うちの子も受験させようかな~
という認識でいると、
結構…大変かもしれません。
キラキラの駐妻ブログに騙されないで…
特に、駐妻ブログではすごい学校の受験記ばかり目立ちます。
ぶっちゃけ、普通の学校の受験記はみんなブログに書きません。
なので、
帰国子女枠で慶応に入れようかな~
なんて漠然と考える前に、まず、自分の偏差値と学校の偏差値の差がどれくらいあるのかを見極めてから、適切な準備をしましょう。
ちなみに慶應義塾中等部の偏差値は、70です。
だいたいの偏差値を把握しつつ、同じくらいの偏差値だと日本の場合どんな学校に入学しているのか、どんな勉強をしているのかをチェックするほうが有益です。
中学受験のアレコレ
私がよくチェックしているブログがこちら↓↓↓。
実際の受験体験をもとに、勉強の仕方はもちろん、気になる教育費に関しての情報が満載です。
はばたけ中学受験
また、海外からの受験でも参考になる情報が満載の「はばたけ中学受験」というサイトもぜ読んで欲しい!
現役国立医学生(なんと最高偏差値が78.8という驚異の数値)で、さらに中学受験専門家庭教師をされているピジョンさんによるサイト。
塾に行くことができない海外子女の強い味方です。
どちらのサイトもとても参考になるのでぜひチェックしてみてください!
海外で偏差値を知る方法
とはいっても、海外で自分の偏差値を知る機会は限られています。
海外でも大都市だったら、日本の進学塾があるのでぜひ活用してください!
JOBA
帰国子女のためのハイレベル進学塾6選でもご紹介しましたが、
海外駐在が決まったら、一度は目にしたことがあるかもしれません。
我が家でもかなりお世話になった、「海外帰国子女教育機関JOBA」の通信教育の中にある、
- JOBA 海外・帰国子女センター試験 達成度確認(対象:小学4年生~中学2年生)
- JOBA 海外・帰国子女センター試験 志望校判定(対象:小6、中3)
この二つはおすすめです!
特に志望校判定では、受験の目標や目安になるとともに、自分の学力が帰国子女の中でどれくらいなのかを知ることができて、とても役に立ちました。
志望校判定成績表サンプル(クリックでサンプルページが開きます。ぜひ一度見てください!)を見ていただけるとわかるのですが、偏差値、という言葉は使っていませんが、
志望校がどれくらいの合格率なのかが一目でわかります。
さらに、がんばれば手の届くチャレンジ校は○○ですよ。とか、
今の実力は○○校と○○校ですよ。
といった目安の学校群まで教えてくれます。
Z会受験コース
Z会小学生講座中学受験コースには、志望校判定テストが年に2回(8月と11月)用意されています。
Z会中学受験コースは、小学校3年生から。
日本の小学生も、中学受験はだいたい3年生くらいから準備している子が多いです。
小学校低学年の子には、「中学受験が気になったら読む本」なんかも用意されているので、一度チェックしてみてください。
もし、中学受験を考えているのならなおさらですが、
中学は公立に行かせて、そのあと高校受験で帰国子女枠を使おう。
と思っている方も、
独学で帰国子女枠受験をするのはもう難しい時代になってきました。
特に、海外にいると必ず「習っていない単元」が出てくるので、帰国後の授業についていけなくなる子がとっても多いんです。
なので、海外で通新教育を選ぶ場合、日本と同じ基準で選ぶと進度が合いません。
なんかうちの子通信教育が続かない…
っていう場合は、たいてい、進度が違うので習っていない⇒全然わからない⇒聞く人も周りにいない…
という悪循環に陥っていて、結局やらなくなってしまうんです。
海外で通新教育を選ぶときには、「無学年方式」のものを選ぶようにしてください!
また、帰国受験を考えているなら、通信教育よりもオンライン家庭教師のほうが実はコストパフォーマンスがいいかもしれません。
海外受講・帰国受験に対応しているオンライン家庭教師はココ
ウチは、帰国後ですがメガスタで受験用模擬試験の点数がかなり上がりました!
他にも海外受講できるオンライン家庭教師を多数ご紹介しています。
もし、近くに塾がない・通信教育だとわからないところが出てきたときに教えられないかもしれない…って思ったら、一度オンライン家庭教師をチェックしてみてください。
一時帰国中に模試を受ける
こちらも、テスト慣れしておくためにも、一時帰国中に全国統一模試とか、地方模試を受けておくといいと思います。
全国統一模試で有名なのが、四谷大塚の「全国統一小学生テスト」
これはウチも何度か受けました。
小学校1年生から無料で受けることができるので、もしチャンスがあればぜひ受けておいてください!
それ以外にも、それぞれの県などで実施されている地方模試も用意されています。
帰国先が決まっている場合や、実家があるとか、もともと住んでいたとか…
受けられる模試は全部受けるくらいの勢いで受けてしまっていいと思います!
そうすることで、知らない子がたくさんいる場所での「テスト」に慣れることができるので、本番で、
緊張しすぎて実力を出せなかった…
ということを回避できます。
帰国後困らないように、事前に「学習の抜け」をチェックする学力診断テストを実施している、海外子女には一番おすすめしたい【すらら】を一度試してみませんか?
タブレットやPCがあれば、すぐに始められます。
【帰国後受験を考えているなら】偏差値を知ろう:まとめ
今回は、自分の偏差値を知ろう!ということで、簡単に偏差値についてのおさらいと、海外で偏差値を知る方法をご紹介しました。
だいたいの偏差値を知っていると、
もう少し頑張れば〇〇校に行ける!
といった目標にもなるし、
帰国子女枠で入学してみたけど、全然ついていけてない…
といったことも避けられます。
海外では、情報も少なく大変なことも多いと思いますが、ぜひ目標を見つけて、がんばってください!
海外受講におすすめの通信教育と、神動画のスタディサプリのいいとこどりでレベルアップしてみませんか?
ウチもアメリカでは、Z会受験コースとスタサプをダブル受講していました。
日本では大人気の「あの」通信教育はお勧めできません。海外では海外に合った通信教育を選びましょう!
帰国受験に必要な英語資格も、時間があるうちに取っておきましょう~
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