帰国後が本当の闘い!日本の学校で困ったことは?対策してる?みんなの経験談

    ※一部PRが含まれます

    今海外で暮らしている皆さんは、帰国後のイメージってできていますか?

    • 帰国子女枠で中高一貫校に入れたらゴールだと思っていませんか?
    • 入学した後のことを今から考えていますか?
    • ネットで検索しても、「渋幕受かりました」「慶応受かりました」とか、なんかすごい人たちの情報しか入ってこないから、ちょっと不安に思ったりしていませんか?
    • 逆に、簡単に入れるのね♪って思ったりしていませんか?

    もちろん、得意の英語を生かして、入学後もぐんぐん成績が伸びて、という子もいると思います。

    でも、

    • あれ?得意だった英語の点数が取れない!
    • 漢字が全然書けない!
    • 算数・数学の文章題が理解できない!
    • 理科?日本語で何て言うのか習ってない!
    • 社会?日本史?どこから教えればいいの?

    なんてことはありませんか?

    大丈夫です。あなただけではありません!ウチも一緒でした!!!

    帰国してから始まる日本の学校生活を、どのように過ごしてきたのか。

    そのあとの高校受験・大学受験はどうなったのか。

    偏差値70越えとかではない、大勢の帰国子女の平均的な「その後」を、中学&高校のダブル受験で帰国した我が家と、友人たちの実情を、実例を挙げてご紹介していこうと思います。

    大学付属中高一貫校を一挙27校紹介しています!

    目次

    帰国後どうしてる?一番聞きたいのは特別じゃない普通の体験談

    学校の勉強

    私が帰国後いちばん聞きたかったのは、普通の人の体験談でした。

    • 偏差値70超えの超有名私立に入学したすごい人じゃなくて、偏差値50~60前後のちょっといい感じの学校に入学した人が帰国後どうなったのかが知りたかった。
    • 最難関ではなく、ちょっとだけ背伸びしたくらいの学校に入学したらどうなるんだろう?
    • 私立じゃなく、地元の公立校に入学してる子は、高校や大学受験どうしてるんだろう?
    • 帰国後英語って活用できてるんだろうか?
    • 日本の勉強をさせるべきか、英語を伸ばすべきか?
    • 英語が得意というだけで受験を乗り越えられるんだろうか?

    知りたいことがいっぱいありました。

    でも、ネットでいくら探しても「普通の帰国生」がどんな生活をしているのかなんて全然出てこないんですよ。

    当たり前だよ~すごい学校に行ったからブログに書けるわけで…
    普通過ぎたら書くことないんじゃない?

    でも、大半の人は普通じゃないですか?

    偏差値70越えの人って、全体の3%くらいしかいないっていうし、その3%に入ってる帰国子女ってさらにさらにごく少数だと思うんですよ。

    なので、とっても狭い範囲かもしれませんが、我が家と、さらに友達、友達の友達、友達が知り合いから聞いた話…などを総合して、帰国した普通の子たちはこんな感じですよ~っていうのを紹介していこうと思っています。

    実際の知り合いの話ばかりなので、多少ぼかして書いていることはご了承ください。

    もし、私の知り合いの方が読んで「コレうちの子のことじゃない?」って思っちゃったりするかもしれませんが、ピンポイントで「誰の話」というわけではなく、いろんな人の話を総合しているだけなので、安心してね!

    小学校で帰国したAくん・Bちゃん・Cくん・Dちゃんの場合

    小学校で帰国した場合、たいていの場合短期間で今いる環境に馴染んでいきます。

    つい先月まで、英語ペラペラで現地校の友達としゃべってたのに、日本語しかしゃべらなくなり、気付いたら英語はすっかり忘れている…なんてことがほとんど。

    【Aくん】海外約3年・帰国時小2
    • 4歳からプリスクール、キンダー。小1から約1年アメリカの現地校に在籍
    • 補習校は週1回
    • 日常会話は聞き取れるけど、話すのはちょっと苦手
    • 英検は取っていない
    • 通信教育はやっていない(無料のネットプリントを少々)
    小学校2年生で帰って来たよ

    Aくんの帰国後

    Aくんは、幼稚園年中さんからアメリカへ行き、小学校2年生に上がる4月に日本に帰国しました。

    もともと英語は得意というわけではなく、日常会話は聞き取れるけどあまり話したがらない感じです。

    帰国後、英語維持のために教室に通ったり、オンライン英会話を試したりすることもなかったので、すぐに英語は忘れてしまいました。

    普通に元気な「日本にずっと住んでいた小学生」になって、毎日楽しく登校しているようです。

    【Bちゃん】海外約3年・帰国時小4
    • Aくんのお姉ちゃん。小1から3年間アメリカの現地校に在籍
    • 補習校は週1回
    • 友達とは英語で会話できる
    • 英検3級
    • 通信教育はやっていない(無料のネットプリントを少々)
    4年生から日本の学校に行ってるよ

    Bちゃんの帰国後

    帰国時小2だったAくんのお姉ちゃんです。

    小1からアメリカ現地校に通いましたが、女の子は男の子よりも語学の上達が早い傾向にあるようです。

    比較的早く、現地校でも友達ができて、友達同士の会話は最初はもちろん全然できませんでしたが、3年目くらいになって不自由なく話せるようになりました。

    帰国時小学4年生。

    学校では英語の時間があったので、先生から褒められて、お手本のように扱われたことが自信になったようです。

    ただ、アメリカにいたときは日本の勉強はあまりやっていなかったため、5年生以降はとても大変だったようです。

    特に中学受験をする予定はなかったので、受験を目的とした進学塾ではなく、勉強習慣をつけたり基礎を学んだりすることができる、地元の個別指導塾に通っています。

    英語がちょっと得意な普通の小学生です。

    【Cくん】海外約7年・帰国時小6
    • 英語圏2カ国スライド。4歳でプリスクール、キンダー、小1から5年生の途中まで現地校
    • 週1回補習校
    • 英語はペラペラ、日本語のほうが苦手
    • 英検2級
    • 通信教育は取っていたけど、きれいなままガレージセールに出せるくらい…
    海外は7年だから英語はペラペラ

    C君の帰国後

    Cくんは小さいときから海外暮らしで、英語圏の2カ国をスライドしています。

    なので、英語は日常会話では困ることもなく、むしろ日本語のほうが苦手なくらい。

    男の子なので、現地のサッカークラブに入って、毎日泥だらけになりながらサッカー漬けの日々を送っていました。

    余談ですが、現地サッカーチームが地方遠征をかなりするところだったので、アメリカ各地を飛び回っていました…お母さんめちゃくちゃ大変そうだった。

    週末はサッカーの試合で地方に飛び回っていたので、通信教育を取ってはいたものの、学年が変わるたびにガレージセールに出せるくらい、きれいなままの状態で積み重なっていたそうです。

    日本の学校に行ったことがないので、帰国後はインターナショナルスクールに行ったほうがいいのかと迷ったそうですが、近くにない・高額という二つの壁に阻まれ、中学受験にも間に合わず、結局は地元の中学校へ入学しました。

    地元の中学校でもサッカー部に入って楽しく学校生活を送っているようですが、学校の成績は…というとあまり芳しくなく、

    特に国語と数学はテストの点数も取れないらしく、部活をちょっとセーブして塾に通わせたほうがいいのか悩んでいるそうです。

    小6で帰国しているので、高校受験の時に帰国子女枠が使えるかどうかは微妙なところ。

    スポーツ推薦ができるかどうかも含めて、親は結構焦っていると言っていました。

    部活で時間がない帰国子女は、塾や通信教育よりも断然オンライン家庭教師がおすすめ!

    自分独自のオーダーメイドカリキュラムで、効率良く苦手なところを強化し、得意なところはさらに伸ばしてくれます。

    受験の相談にも乗ってくれますよ~

    【Dちゃん】海外約3年(中国)帰国時小3
    • 5歳から中国のアメリカンスクール
    • 両親は外資系なので英語ペラペラ
    • 中国語はほとんど話せない
    • 帰国後公立小学校→中学受験
    • 英語維持スクールに週2回通う
    中国で英語漬けだったよ!

    Dちゃんの帰国後

    Dちゃんは、ちょっとだけ特殊かもしれません。

    駐在期間は短めの約3年。それも英語圏以外。

    ご両親が英語ペラペラだったので、中国に住みながら「英語と日本語のバイリンガル教育」をしていました。

    中国に住んでいながら、アメリカンスクールに通っていたので、授業はすべて英語でした。

    帰国後は地元の公立小学校→中学受験をして英語に力を入れている私立中高一貫学へ入学。

    その間も英語維持スクールに週2回通っていて、英語教育にはかなりお金をかけていました。

    Dちゃんの場合、「帰国子女だから」というよりも帰国後の努力の結果のたまものだと思います。

    小学生で帰国した子たちの特徴と対策

    小さいときに海外で暮らして、帰国後日本の学校(公立でも私立でも)に行った場合、だいたい周りの子供たちと同じような生活に落ち着きます。

    周りがのんびりした環境なら、のんびりと公立中学にそのまま行って高校受験コースだし、周りが中学受験をする環境であれば、帰国後すぐに塾に入れて中学受験準備に入っています。

    良くも悪くも、周りと同化してしまう傾向にありますね。

    ただ、公立・私立どちらを選んだとしても気を付けたい教科が国語算数です。

    この2教科は、海外生活中に対策をしている・していないが顕著に出やすい教科なのではないかと思われます。

    国語は読み書きをしっかり

    まず、国語はとにかく漢字が苦手

    ことわざとか四文字熟語、反対語とか類義語なんかも苦手な子がとても多いです。

    ここで「海外に住んでいたから漢字が苦手」と甘んじてしまうと、本当に苦労するので、小学生のうちに周りの子と同じくらいの漢字が読み書きできるようにしておくのが◎

    もし小学生なら、漢検を受けてみるのも一つの手です。

    絶対合格するくらいの簡単なレベルから受験して、自信をつけながら上の級を目指すのがおすすめ!

    スマイルゼミなら、実際の漢字検定の少し前に漢検応援キャンペーン(漢検受験料プレゼント)をやっていることが多いので、資料請求をしておくといいかも!

    1度資料請求をするだけで、キャンペーンのお知らせが届きます。

    スマイルゼミ受講者は、漢検合格率がすごく高いのも魅力的ですよ!(全国の小学生の合格率が約88%なのに対し、スマイルゼミ受講者は約96%)

    算数は学年を超えた振り返り学習が大事

    算数に関しては、小3の壁・小4の壁・小5の壁…というように、日本に住んでいる子にとってもつまづきやすいポイントがいっぱいあるので、必ず振り返り学習・復習をしっかりやっておく必要があります。

    帰国子女は、計算得意だけど文章題が苦手っていう子も多いです。

    少し複雑な文章題になると途端に何を言っているのかわからなくなるので注意が必要です。

    帰国子女の場合、学年の垣根を超えて振り返り学習ができる「無学年制」の通信教育を選んでください!

    普通の通信教育は、振り返りはせいぜいその学年内。

    でも、5年生の算数でつまづいた原因が、実は小2でやった掛け算があいまいだったから、というように、かなり前の学年でやったことができていなかった、しっかり理解できていなかったことが原因なことが多いんです。

    なので、必ず学年の枠を超えて、何年前でも振り返り学習ができる無学年制の通信教育じゃないと、海外子女という特殊な環境に育った子には合いません。

    英語の維持は習得よりも難しい

    子どもが小さければ小さいほど、せっかく苦労して覚えた英語も、何も対策しなければ本当にびっくりするくらいあっけなく忘れていきます。

    また勉強を再開したら思い出すでしょ?って思ってますよね?残念ながら全く思い出しません。初めまして状態です。

    英語を覚えるよりも、日本で英語力を維持するほうが何倍も大変。

    英会話力を維持したいなら、帰国後すぐに間をあけず・英語を維持するための動機付けを明確にして勉強を続けることがポイントです。

    大きくなったら英語の先生になりたいとか、2年後にハワイに行くからそれまで英語をしっかり忘れないようにしよう!とか、小さなことでもいいので何か目標を持って、時間を空けず、細く長く英語学習を続けてください!

    ただ、英語は忘れてしまうと言っても、ゼロから始める日本の子たちよりはかなり有利なので、得意教科になっている子が多いです。

    逆に日本の英語の時間がつまらなすぎる…と、英語の時間が嫌いになり…中学生以降は「特別英語ができる子」ではなくなっている場合も。

    得意な英語を活かしてあげたい場合は、英語に強い学校に入学するのがいいかもしれません。

    帰国子女に人気の高い中学校は、確かにレベルも倍率もとっても高いので、早いうちから中学受験対策をする必要がありますが、その分入学後の指導が全然違います!

    もし、中学受験を考えているのであれば、通信教育ではかなり難しいと思います。

    できるだけ早いうちから海外でも使えるオンライン家庭教師の利用を視野に入れてみてください。

    中学受験のために帰国した我が家の下の子の場合

    大学付属の中高一貫校に中学受験で入学した下の子の場合。

    日本で過ごした経験がほとんどなかったので、公立中学は無理だと判断し、私立で英語に強い学校に絞りました。

    帰国子女枠を使って、英語資格で推薦枠を狙ったので、それほど中学受験のための受験勉強はしていません。

    ただ、小6で英検準1級を取得する必要があったので、英検はものすごく頑張りました。

    下の子のスペック
    • 1歳で中国へ→現地幼稚園~日本人学校の1年生まで
    • 小学校1年生の途中から小学校6年生までアメリカ現地校
    • 週に1回補習校
    • 英検準1級は小学校6年生で取得
    • TOEICは小学校6年生755
    • 現地にある寺子屋のような塾(進学塾ではない)に小3くらいから週2回通っていた

    日本の学校にほとんど行ったことがないのですが、週1回の補習校と週2回塾に通って日本の勉強のサポートをしていました。

    一応、通信教育もやったんですが…添削が溜まったりしていたので、あまり活用できていなかったと思います。

    そんな状態で中学校に入学したんですが、最初は勉強の仕方がわからなくて苦労しました。

    今までテストというものをしてこなかったので、テスト勉強をどうやってやるのかがわからない。

    ただ、学校が習熟度別クラスを採用しているところだったからというのと、帰国子女が大勢いる学校だったので、あまり危機感を感じていないようでした。

    たぶん、普通の公立中学に行っていたら、つまづいて落ち込んで、周りから大きく遅れていた可能性は高かったと思います。

    もし、海外生活が長くて日本の公立中学に行かせるのが不安…という場合は、帰国子女をたくさん受け入れている学校を受験するのも一つの手。

    また、オンラインプロ教師のメガスタには「メガスタ私立」という私立専門のコースがあるので、そちらを受けてみるのもおすすめです。

    公立中学校に入学したEくん・Fさんの場合

    Bさんは、中学2年生で公立中学に編入しました。

    もともと住んでいたところに帰ったので、元同級生がいる環境です。

    【Eくん】海外2年・帰国時中2
    • 海外は短く2年間
    • 英語はほとんど喋らない
    • アメリカ現地校
    • 補習校には週1回
    • 通信教育は続けていた
    • 現地の永住日本人大学生に家庭教師をしてもらっていた
    現地校の授業がツラかった

    Eくんの帰国後

    E君は中学生になってからアメリカに来ました。

    ウチの子とは学区が違っていたので当時あまりお付き合いは無かったのですが、補習校で子ども同士は交流があったようです。

    やはり、年齢的に難しいお年頃というのもあり、英語がわからないもどかしさもあり、かなり不安定だったようで、Eくんもご両親も頑張ったのですが、約2年で母子帰国しました。

    帰国後は、日本の勉強が周りから見てかなり遅れていることで、荒れてしまったそうです。

    もともと住んでいた地域に帰ったので学校に行けば友達はいたようですが、知り合いがいる環境が逆に自信を無くしてしまったようで、学校に行きずらくなり、不登校気味になってしまいました。

    知り合いを通して、Eくんのお母さんから相談を受けたので2回直接お会いして、そのあとはメールのやり取りをしていました。

    不登校でも出席扱いにできる通信教育を紹介しながら、しばらく相談に乗ったことを覚えています。

    中学校はほとんど行くことができなかったようですが、その間も勉強は続けて、知り合いのいない、地元ではない私立高校へ入学しました。

    Eくんも、本当に辛かったと思います。

    そして、ご両親も「親の都合で何度も引っ越しをさせてしまった」という負い目があったようで、本当に大変だったし、自分を責めていましたが、無事高校にも合格できて、今は友達もでき、大学受験に向けて頑張っています。

    【Fさん】海外約8年・帰国時中3
    • アジア圏・メキシコ・アメリカ3か国スライド
    • 英語はペラペラ、日本語は普通
    • アメリカ現地校
    • 補習校は週1回
    • 英検1級
    • 通信教育は続けていた
    いろんな国は楽しかった!

    Fさんの帰国後

    Fさんは、物心ついてからずっと海外生活をしていました。

    このまま、大学受験までどこか海外で暮らすか、日本で高校生を経験するか悩んだ末、高校受験のために母子帰国しました。

    英検1級を持っていたので、英語に強い私立高校を受験しています。

    高校は帰国子女も多く、習熟度別少人数クラスを採用している学校だったため、比較的スムーズに高校生活を送ることができているそうです。

    ただ、この先大学受験をする必要があるので、塾に行くため部活は途中でやめてしまいました。

    今思えば、大学付属の中高一貫校に行けばよかったかも、と、ちょっとだけ後悔しているようですが、英語もできるし勉強もずっと続けているので、希望の大学に入学できるんじゃないかと思っています。

    高校受験で帰国した我が家の上の子(進路は理系に行きたい)の場合

    大学付属の中高一貫校に高校受験で入学した上の子の場合、将来理系に進みたかったので帰国後はちょっと大変でした。

    上の子のスペック
    • 4歳で中国へ→現地幼稚園~日本人学校の3年生まで
    • 小学校4年生の途中から中学3年生までアメリカ現地校
    • 週に1回補習校
    • 英検準1級は中学3年生で取得
    • TOEICは中学3年生825
    • 現地にある寺子屋のような塾(進学塾ではない)に小6くらいから週2回通っていた

    理系に進みたい子は、帰国子女枠でラクに受験…という考えはとりあえず白紙に戻してください。

    理系学科で帰国子女枠を使える大学って、結構限られています。

    もし、行きたい大学があるのなら、そこの付属校を受験するのが一番確実かも…

    ただ、理系の場合あまりにも基礎ができていないと本当に本当に苦労します!

    学校自体は、習熟度生・少人数クラスがある学校だったので、1年かけて基礎を学びましたが、ほぼ9割以上が付属大学に進む緩い環境だったので、ガツガツ勉強という雰囲気ではありません。

    なので、大学に入ってから(理工学部)本当に本当に苦労しました。(というか、今も苦戦しまくっています)

    今思えば、もっとしっかり理系科目を振り返り学習しておけばよかったとかなり後悔しています。

    帰国子女で一貫校の場合、一般的な通信教育や塾・予備校ではマッチしないので、個別授業のできる塾か、オンライン家庭教師をお勧めします。

    特に、オンライン家庭教師の場合、完全オーダーメイドカリキュラムで、海外子女や帰国子女を教えた経験と実績の高いところに頼むのが一番効率がいいです。

    大学受験を見据えているならメガスタがおすすめ。

    ウチでも利用しましたが、大学学部別に細かく指導してくれるので、かなり成績が上がります!

    大学受験で帰国したGさん(文系)・Hさん(理系)の場合

    帰国子女枠を最大限有効に使うには、大学受験がいちばんいいと言われています。

    でも実は、文系と理系ではかなりの差があるのを知っていますか?

    もし、お子さんが理系志望なら、本当に早いうちから受験準備はしておいてください。

    【Gさん】海外約5年・文系学部受験
    • アメリカのハイスクールはアーリー
    • SAT(1200点前後)
    • 9月から予備校の寮に入寮
    • 英検は準1級
    • 帰国前は2年ほど現地日本人経営の塾に通う
    受験のため親より先に帰国したよ

    Gさんの帰国後

    Gさんは、アメリカで受けたSATの点数もよかったし、英検も持っていて、さらに海外経験も5年と長かったので、大学の帰国子女枠で、希望の大学へ小論文と面接で合格しています。

    親の帰任が決まらなかったのと、兄弟との兼ね合いで、家族よりも先に帰国して予備校の寮に住みながら受験準備をしてきました。

    希望通り英文科に進み、東京で楽しく一人暮らしを満喫しています。

    ちなみに、ご家族はまだ帰任していません。

    【Fくん】海外約6年・理系学部受験
    • アメリカのハイスクールはアーリー
    • SAT(点数不明)
    • 9月から予備校に通う
    • 英検は準1級
    • 帰国前は現地日本人経営の塾に1年通う
    親の帰任と受験が重なったよ

    Fくんの帰国後

    FくんはGさんとほぼ同じようなスペックですが、理系学部志望でした。

    ちょうど親の帰任時期と大学受験が重なったこともあって、さらに都内に通える距離だったので、家から予備校に通っています。

    理系学部の場合、帰国子女枠を使える大学が少なく、かなり狭き門だったためいくつか大学を受けましたが、希望していた大学は人気も高かったため撃沈。

    いくつか受けた滑り止め校(といっても行きたい学校ではあった)が受かっていたので、入学しました。

    うちの子と同じように、理系大学は入学した後もとても大変で、最初の2年くらいは楽単の恐怖におびえながら、かなり努力して勉強をつづけたそうです。

    3年目くらいからやっと、将来のことも考え始め、大学院に進もうとさらに頑張っているようです。

    帰国子女枠を使ったとしても理系は厳しい…

    理系大学・理系学部の場合、帰国子女枠を使える学校・学部がとにかく少ない。

    そこに、たくさんの志願者が殺到するので、倍率も高くなります。

    一般受験をするにしても、基礎的な知識が足りていない、もしくは日本語では習っていないことが多いので、かなり勉強が必要です。

    Fくんは都内予備校に通っていましたが、毎日遅くまで自習室で勉強をし、文系志望学生が次々合格していくのを横目に見ながら、かなり頑張ったので、この数か月で精神的にも強くなったようです。

    ただ、理系学生は合格した後も文系学生よりもはるかに高い壁を乗り越える必要があります。

    好きで、希望して入学した学校・学部であっても、文系よりはるかに厳しい試練に「ちょっと間違えたかな…」と弱気になることも。

    実際ウチの上の子はいつも愚痴っていました。

    学校でも上級生から勉強を教えてもらえる制度があるところも多くありますが、どうしてもという場合はオンライン家庭教師などを短期利用してもいいかもしれません。

    オンライン家庭教師マナリンクは、医学部受験生や浪人生、社会人にも対応できる先生が多数在籍しているので、チェックしてみてください。

    海外でどうやって英語以外の学力を維持するかがカギ

    英語圏に住んでいる場合、そして現地校に通っている場合、英語の勉強は最初の1年くらいみっちりと、それ以降は日本の勉強にシフトしていくのがいいと思います。

    最初は学校生活に慣れるために英語は毎日やったほうがいいです。

    日本人に教えた経験のある現地チューターがすぐ見つかればOKですし、見つからなければオンライン英会話などを使って、短期決戦で行きましょう!

    その後慣れてきて、学校の宿題も少しの手助けや、一人でできるようになってきたら、速やかに英語⇒日本の勉強にシフトチェンジです。

    英語集中期間も、細く長く日本の勉強は続けておいてください。

    STEP
    最初の半年~1年

    日本人に教えた経験豊富な現地チューターか、オンライン英会話をできれば毎日しっかり。

    その間、海外受講に向いている通信教育を一緒にサポートしながら続けてください。

    STEP
    2年目くらいから

    年齢にもよりますが、小学生であれば英語はやめても大丈夫かもしれません。

    その代わり、通信教育はちょっと力を入れてしっかりやりましょう。

    中学受験を考えているなら、通信教育では足りないので、現地に進学塾があれば行かせてみる。なければオンライン家庭教師を利用してみる、など、受験体制を整えましょう。

    中学生は高校受験に備えて、こちらも通信教育だけでは足りないことも多いので、オンライン家庭教師を検討してみてください。

    2年目以降、海外生活に少し余裕が出てきたら、将来の進路をどうするのか、帰国時期はいつ頃になるのか、家族で話し合っておくのがいいと思います。

    STEP
    帰国1年~1年半前

    帰国後の生活に全振りします。

    小学生は引き続き通信教育などをしっかり。

    受験生は「どこを受験するのか・なにで受験するのか」をしっかり考えましょう。

    たとえば、英語資格を使って受験を考えているなら最低英検2級。できれば準1級以上は取っておきたいところ。

    準1級以上になると、長文がカギになってくるので、短期でいいので1級・準1級の一次試験に対応しているオンライン英会話スクールの利用をお勧めします。

    また、現地校の成績も受験にかかわってくるので手抜きはできません。

    ただ、すべてを完ぺきにとなるとかなり無理があるので、帰国受験に強いオンライン家庭教師などに相談して、「何を優先していつまでに何をやればいいのか」をプロに計画を立ててもらえるとベストかと思います。

    海外で日本の学力を維持するには

    海外で、日本人学校があるなら日本の子供たちと同じ環境にあると思っても大丈夫です。

    日本に住む子供たちも、小さいうちから通信教育をやってる家庭もあれば、塾に行かせている家庭もあれば、何もさせずのびのび育てているという家庭があるのと同じく、

    海外の日本人学校に行っているけど、通信教育を取ったり、塾に行かせたり、は、それぞれのご家庭の教育方針で決めるのがいいと思います。

    気を付けたいのは、日本人学校が無い、もしくはあるけど行かせていない(現地校に通わせている)といった場合、

    帰国が決まっている駐在などの場合、絶対に日本の子供たちと同じ進度で、同じ内容の学習をしてあげてください。

    最初は、現地校に慣れるために、現地の言葉の勉強が大変だと思いますが、それでも日本の勉強は続けたほうが後々絶対良いです。

    小学生なら、楽しく続けられる通信教育を。

    中学生なら、受験を見据えて家庭教師を利用するのが、効率もよく効果的。

    もし、駐在期間が短いとか、中学生以降に海外に連れて行ったという場合、極論を言うと、英語より日本の学校の勉強を大事にしてほしい。

    英語は勉強せずに…という意味ではなく、英語もやるけど帰国後のことを考えた勉強も英語以上に頑張る必要があるのではないか?ということです。

    友人知人いろいろ聞いてみましたが、みんな口をそろえて「もっと日本の学校の勉強しておけばよかった」と言います。

    慣れない現地の言葉と日本の勉強とで、海外子女は本当に本当に大変ですよね…

    ただ、子どもたちにとっては帰国後の生活のほうが長くなるので、優先順位をつけて効率よく勉強を進めてみてください。

    帰国までにやっておきたいこと

    日本の勉強をしっかりと継続させることはもちろんですが、さらに英検やTOEIC、TOEFLなど、英語資格が取れるものは取っておくといいです。

    人気が高い帰国子女受け入れ中学校でも、帰国子女枠受験の場合英語試験は必ずと言っていいほどありますし、英語資格と面接で入学できる学校もあります。

    また、学校の資料を取り寄せたり、一時帰国のたびに学校見学に行ったり、卒業後の進路をチェックしたりして、帰国後から大学受験までの道筋を考えておくといいです。

    もし、大学付属の中高一貫校を受験してみようかな…と考えている場合、大学の学部まで考えて学校を決めるのもポイントです。

    ウチの下の子は、付属大学に行きたい学部が無くて、内部進学を辞退して外部受験しています

    同じ付属高校に通っていた上の子はすんなり内部進学をしました。

    高校生活は部活も習い事もめちゃくちゃエンジョイできたので、付属一貫校に行かせて本当に良かったと思っています。

    大学付属の中高一貫校と一口に言っても、内部進学率が9割を超える学校もあれば、内部進学率2~3割という学校まで、学校によってかなり違うので、しっかりチェックしておく必要があります。

    日本全国の帰国子女枠受験ができる、大学付属・内部進学できる中高一貫校を約30校紹介しています。

    帰国後から受験までにやっておきたいこと

    受験までに時間がある場合、

    帰国子女なら、普通の予備校や集団塾は合わないかもしれません。

    ウチもいろんな塾や予備校を試してみたんですが、あまり成績は上がりませんでした。

    最終的に効果があったところは、オンライン家庭教師

    普通の家庭教師と違って、家に来ることもないですし、お茶出しも必要ないのはとってもラクだった。

    また、最近の子はオンライン授業に慣れているので、全く戸惑いもなく馴染んでいたのが印象的でした。

    今の子っぽいなぁ…

    オンライン家庭教師を徹底的に解剖・解説しているサイトがあるのでご紹介↓

    また、受験まで時間がない場合も、普通の塾や通信教育ではかなり厳しい。

    ここは徹底的にプロの手を借りて、帰国受験に強い予備校や、もし都内に出ることが難しいのであれば、オンライン家庭教師を選んでください。

    帰国子女枠をいつ使うのか

    帰国子女枠を使うタイミングは、帰国時期を考えるうえでとても重要になってきます。

    いちばん効果的に使うのであれば、文系の大学を受験するときに使う。と断言できるのですが、会社との兼ね合いや、兄弟の帰国をどうするかなど、いろんな問題があるのでそうそううまくも行かないことが多いです。

    そもそも、小学生のうちに帰国するのであれば、帰国子女枠を使える私立中学を受験するとき一択だと思います。

    高校受験で使う場合は、できれば大学付属の私立校で使いたい。

    ご主人の帰任命令を待っているだけでは、理想の帰国時期に間に合わないかもしれないですし、兄弟のことを考えたら、なかなか二の足を踏み出せない気持ちもわかります。

    なので、早め早めに、子どもの進む道を何パターンか、家族一緒に話し合ってみてください。

    どうしても、という場合は、子どもだけ帰国して学校の寮に入るというケースもアリです!

    ちょっと早めの親離れになってしまって、寂しい気もしますが、自分のことは自分でできるようになったと、会うたびに子供の成長に目を見張るなんて意見も多いです。

    帰国後が本当の闘い!みんなの経験談:まとめ

    卒業

    帰国子女と一言で言っても、三者三様、いろんな「その後」がありますよね。

    友人・知人にインタビューした話なので、みんな最終的には楽しく日本の学校生活を送っているようですが、その陰ではかなりの努力とお金がかかっていることは間違いありません。

    帰国子女ってラクして英語も覚えられるし、帰国子女枠使えていいよね~ズルいよね~

    なんていう声も聞こえてくることがありますが、声を大にして言いたい

    そんなことない!!!

    いろんな体験談をご紹介しましたが、共通して言えることは、親も子もみんな悩みながら努力を続けているということ。

    そしてその努力は絶対に絶対に無駄になっていないということを、これから帰国を考えている皆さんにお伝えしたいと思います。

    がんばれ!海外子女・帰国子女!

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    コメント

    コメント一覧 (3件)

    • 最後のコレ(帰国子女ってラクして〜〜…)はほんとによく言われるんですけど
      全然そんなことないです。現地の学校も英語0のまま行って何にもわからないまま泣いて
      帰ってきてましたもんっ!ラクしてないです!!むしろ普通の日本でずっと過ごしてる人たち
      よりも遥かに大変ですっ!!!私は今中学1年生で帰国子女で、あと一年で日本に帰国する
      んですけど、日本の勉強に全く追いつけていなくて今一生懸命勉強してます!!
      この記事で色々学ばせていただきました!ありがとうございます!

    • 最後のコレ(帰国子女ってラクして〜〜…)はほんとによく言われるんですけど
      全然そんなことないです。現地の学校も英語0のまま行って何にもわからないまま泣いて
      帰ってきてましたもんっ!ラクしてないです!!むしろ普通の日本でずっと過ごしてる人たち
      よりも遥かに大変ですっ!!!私は今中学1年生で帰国子女で、あと一年で日本に帰国する
      んですけど、日本の勉強に全く追いつけていなくて今一生懸命勉強してます!!
      この記事で色々学ばせていただきました!ありがとうございます!

      • ですよねわかりますよ~
        うちの子たちもめちゃくちゃ苦労して、一生懸命頑張ってましたから。
        アメリカに行っても苦労するし、帰国しても苦労するし、本当に大変なのは痛いほどよくわかります。
        同じ年齢の日本の子たちよりもいろんな経験ができている反面、日本でのできていない経験もたくさんあって浦島太郎状態になっちゃうこともあるんですよね。
        あと1年、日本の勉強も頑張ってください!
        そして、あと1年をなるべく楽しんで!楽しんだもん勝ちですよ~
        ホント大変だと思うけど、応援しています!

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