みなさん、海外駐在中の受験対策どうされていますか?
海外に住んでいると、日本の「受験」に対しての熱量など、肌に感じることができませんよね。
そのため、なんとなくのんびり構えている方が多いような気がします。
我が家は、まさしく「中学受験」と「高校受験」のために帰国したので、海外での受験対策はかなり頭を悩ませました。
上の子が小学校3年生の時から海外での受験対策を進めてきたのですが、その時の勉強法、さらに、受験を終えてからの「やってよかったこと」「もっとこうすればよかった」と思ったことをご紹介していきます。
駐在中の学習塾・進学塾
アジアには日本の進学塾が結構あります。
受験の時に英語を武器にすることができないので、中学・高校受験は学力勝負になることが多いからです。
中国に住んでいた期間は約4年半
上の子が5歳から小学校3年生の途中までと、
下の子が1歳から小学校1年生の途中まで。
日本人学校で普通に日本の学校と同じだけの勉強量を毎日こなし(場所によってはスクールバスの関係で、日本の学校よりも学習時間が長かったりします)
さらに、進学塾で受験勉強をしていたので、比較的勉強の遅れや漏れはありませんでした。
近所には歩いて5分くらいのところに、京進(関西に多い進学塾)とena(関東に多い進学塾)があり、両校ともバス送迎がありました。
我が家は京進に通っていましたが、毎月何かしらの模擬試験があり、そこでの点数でクラス分けがあったり追試があったり。
かなりがっつり系の進学塾だったので、日本の受験を考えている子供と同じくらいの勉強量だったと思います。
その時受けた小規模模試の、最高順位は(小学校3年生夏休み期間中)
国語が4位/約2000人、算数は12位/約2000人というかなりの高順位!
子供もやった分だけどんどん成績が上がるという体験をしたので、まさに勉強ズ・ハイ(笑)
人生の中で一番吸収力の高い時期だったかもしれません。
その後すぐにアメリカ駐在が決まり、約1年間、日本の勉強をおろそかにして丸々英語だけしか勉強していない期間がありました。
ちょうど一時帰国の時に、全国統一小学生テスト(四谷大塚)を受けて衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。
あんなに、中国で頑張ったのに…すべて平均以下…偏差値でいうと40そこそこ。
これは、非常にまずい。
何とかしなければ…。
ただ、何とかしたくても、近所には進学塾はおろか学習塾さえも見つかりませんでした。
駐在中の学力回復にくりかえしやった通信教育と問題集
そこで、日本の学校の勉強をもっとしっかりやり直さなければ。
ということでやったのが、通信教育です。
その時にアメリカに送ってもらうことのできる通信教育のなかから、
進研ゼミとZ会 小学生向け講座をお取り寄せ。
うちにはZ会の小学生講座が向いているような気がしたので(本当にどちらも甲乙つけがたかった)
Z会小学生講座・国語と算数を受講しました。
ただそれだけでは足りないと感じたので、Amazonから多数の書籍をお取り寄せ。
海外にいると(特に英語圏)どうしても日本語を読み解く力が衰えます。
帰国したときに「算数ができない子」はたいてい文章題の問題の意味が分かっていない子。
なので、計算問題も大事ですが、文章題に慣れる練習もコツコツやる必要がありました。
こちらの「Z会グレードアップ問題集 文章題」は文章題の問題集の中でも、中学受験を視野に入れた問題集ということでかなりおススメ。
実は「Z会グレードアップ問題集 計算 図形」もかなりおススメです!
アメリカの補習校では理科の授業はありません。
現地校の理科はもちろんすべて英語。
「赤道」のことを「Equator」と書いてあった答えの欄を見て、こちらもしっかり日本語で教えなければ…と、気が遠くなりました。
社会も、補習校ではやりません。
こちらも自力で勉強するしかありませんでした。
これらをしっかりやれば、遅れた分は取り戻せると思っていました。
ただ、親の負担は増すばかり。
最初は教えることができていましたが、だんだん高学年になってくると答えを見ながら解説するのもつらい…
もう少しいい方法はないものか、探しに探してたどり着いたのが、次に紹介するスタディサプリです。
Z会ってどんな感じ?難しくない?と思っている方もいますよね。
こちらの記事で詳しく解説しています。
海外駐在の救世主!オンライン学習
後半、通信教育と並行してやっていたのが、スタディサプリです。
スタディサプリを見つけたときの第一声は、
ほんとに???いいの???
2020年の2月に値上げをしましたが、それまでは月額980円
値上げをした現在も月額1980円から。
最初は1回の値段なのかと思ったほどです。
Z会の海外講座は送料だけでも毎月2000円ほど。
1年払いにしたら、諭吉が何枚飛んで行ったことか(涙)
それを考えると、あまりお金はかけたくない。かけられない。
2週間のお試し期間を経て、この後ずーーーっと、帰国した後もこのスタディサプリのお世話になるのでした。
駐在中の全子供たちにやってもらいたい、スタディサプリ。
理由はこちらの記事↓で詳しく解説しています。
で、結局Z会の受験対策講座、アステリア、そしてスタディサプリどれが一番、海外駐在中の受験生には最適なの???
気になりますよね。
次の記事でいろいろ調べてみました。参考にしてみてください!
Z会の新しいオンライン学習、アステリアを知っていますか?
受験勉強にとらわれない、本当の学力とはこういうこと!
\こちらの記事でくわしく紹介してるので、参考にしてください。/
受験を有利に進めるための「英検」は何級以上?
近年英検は、話せる英語、使える英語に変化を遂げています。
ということは、海外駐在中の子供たちもうかうかしてはいられません。
日本では毎年約2700人ほどの1級合格者が出ているそうですよ!
我が家では、アメリカに住んでいるからには英検1級を目指そう。と思っていました。
ただ、結局準1級をとったところでタイムアップ。
中学受験、高校受験をするために帰国を決めました。
準1級保持者ということで、中学受験も高校受験も、特別推薦枠をいただき、かなり有利に進めることができました。
大体、2級以上持っていないと出願できない学部があったり、
英検2級で試験の点数を100点満点中90点と置き換える、準1級以上で100点とする、
という得点換算してくれる場合が多いので、
年齢にもよりますが2級以上を持っていると安心だと思いますよ。
ちなみに我が家では、
下の子 | 上の子 | |
5級 | 幼稚園年長 | 1年生 |
4級 | 受けていません | 3年生 |
3級 | 受けていません | 受けていません |
準2級 | 4年生 | 中1 |
2級 | 4年生 | 中1 |
準1級 | 6年生 | 中3 |
の学年で取得しています。
参考にしてみてください。
英検でやったことは、ひたすら過去問と問題集をやりこむこと。
リスニングはできているので、しゃべっている言葉と文法(どうしてここでこの言葉が使われているのか)を確認していく作業です。
実はこの英検のおかげで、今まで何となくしゃべっていた言葉にも理由があったということに気づいたそうです。
そこからの英語の伸びは目を見張るものがありました。
TOEICはとったほうがいい?
英検と同時にやったことの一つに、TOEICがあります。
英検は年に3回しか受けることができません。
しかも、準1級にもなると、アメリカでは限られた地域でしか受けられないので、わざわざ遠くまで受験しに行く必要がありました。
おまけに二人とも、同時に一度、準一級に落ちています。
落ちることでの精神的負担、経済的負担はかなりのものでした。
それに比べてTOEICは、毎月のように受験することができますし、家の近所で開催されているので、手軽に受験できるのが良かったです。
TOEICの場合は、とにかく公式のテキストと下記のおススメ問題集を解きまくること!
英検と同時にやっているので、単語量はかなりインプットされています。
ただ、TOEICの場合、問題数が多くちょっとしたクセがあるので、スピード勝負なところが大きいです。
なので、数をこなしてリズムよく解いていけるようになることが大事です。
下の子は、1度目のTOEICで780点くらい(小学校6年生時点)
上の子は1回目のテストでは緊張しすぎて能力を発揮できず720点くらい(中学校3年生時点)。
その翌月、860点くらいまで点数を伸ばすことができました。
\まずは公式1冊をやりこみましょう!/
まとめ:海外駐在中にやった受験対策について
さて、我が家の子供たちがやってきた受験勉強はいかがでしたか?
日本であれば、進学塾一択なのですが、なんせ海外ではそうもいかない。
試行錯誤の歴史でもあります。
日本の勉強については、受験に強い
- Z会 小学生向け講座
- 中学生のためのZ会の通信教育
- Z会グレードアップ問題集
それを補足するための
そして受験を有利に進めるために
- 英検準一級
- TOEIC(わが子が通っている高校の特別推薦枠受認定条件は820点以上・中学認定条件は760点以上)
これだけやっても、実はまだまだ足りなかったと思っています。
というのも、結局理系の道へ進むことになったから。
やっぱりどうしても、数学は頑張れても、理科…
物理とか化学の「基礎」をしっかり学んでいかないと、理系進学はいばらの道だということがわかりました…。
中学、高校には問題なく入学できましたが、入ってからの理系科目に苦しみました…
一人一人に対応可能な「オンライン家庭教師」という選択肢はどうでしょう。
海外からの受験は、とにかく情報が必要。家庭教師ならそれぞれの子どもに合った志望校やそれに合わせた勉強を、海外にいながら指導してくれます。
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