海外から日本に戻ると、子どもも保護者も「想像以上のギャップ」に戸惑うことがあります。
学力、学校の文化、友達関係、英語力の変化…。どれも一つずつ対応していけば大丈夫ですが、情報がまとまっていないと不安が大きくなりやすいものです。
この「帰国後サポート完全ガイド」では、帰国子女のご家庭が知っておきたい勉強・学校生活・受験・英語保持・メンタル面まで、必要な情報を1つにまとめました。
まず何をして、どこに気をつけて、どうサポートしていけばいいかをわかりやすく整理しています。
帰国後の1年は、子どもにとって“環境が大きく変わる再スタートの期間”。
このガイドが、少しでも安心して日々を過ごすための道しるべになりますように。
帰国後に起こりやすい3つのギャップ


帰国直後は、子どもが「何が原因でつまずいているのか」が見えにくく、勉強・学校生活・友達関係のどこに問題があるのか判断しづらい時期です。
まず知ってほしいのは、帰国子女が必ずぶつかりやすい3つのギャップがあるということです。
原因がわかれば、対策も立てやすくなります。
学力のギャップ
海外と日本では、学習カリキュラム・進度・求められる思考の方向性が大きく異なるため、帰国直後の子どもはどうしても「学力のギャップ」に直面しやすくなります。
特に国語(語彙・読解・漢字)や、算数・数学(計算の型・文章題の読み取り)は、日本独自の積み上げが必要な教科であり、海外でどれだけ頑張っていても“学年相応”に合わせるのは簡単ではありません。
ただし、これは「できていない」のではなく、環境の違いによって自然に生まれるズレです。
どこに穴があるのかを丁寧に把握し、必要な部分だけを効率よく埋めていけば、帰国後1〜2年で整えていくことは十分可能です。
ここでは、子どもが特につまづきやすいポイントと、家庭で意識したいサポートの方向性をまとめます。
国語のつまづき
特に大きいのが国語です。
語彙量・文法・文章読解は、日本語環境で長く育ってきた子と比べると差が出やすく、テストで「文章の意味がわからない」「質問文が読めない」という状態になることもあります。
さらに、帰国子女に最も共通するのが 漢字の読み書きの弱さ です。
こうした“漢字の壁”があると、国語だけでなく算数の文章題や理科・社会の問題でも理解が追いつきにくくなります。
漢字のギャップを短期間で埋めたい場合は、無理にドリルを大量にやるより デジタルで反復できる仕組み のほうが効率的。
特に、帰国子女でも効果が出やすいのがすららの「漢字アドベンチャー」 です。


すらら「漢字アドベンチャー」は、ただの漢字ドリルではなく、学習の最初に認知特性Web診断テスト(Surala LIFT)を受けて、その子が「継次処理型」「同時処理型」など、どんな情報処理スタイルかを把握してくれるところから始まります。


- 診断結果に合わせて、「声に出しておぼえる」「まちがいさがしでおぼえる」「パーツのくみあわせでおぼえる」という3つの覚え方から、その子に合った学び方を自動で選んでくれる
- 漢字1文字ごとにアニメーション講義+少ない問題数のドリルがセットになっていて、初めて習う漢字でも「ひとりで書ける」レベルまで段階的にステップアップできる
- バツ印やブザー音をなくし、判定の厳しさやマス目の見え方も選べるなど、「間違えるとすぐやる気が下がってしまう子」に配慮した設計になっている
- ゲームのような世界観やメダル集め機能で、「できた!」を少しずつ積み重ねながら、漢字が苦手な子でも続けやすい
特に、認知特性(継次処理・同時処理など)の違いを前提に、その子に合った覚え方を提案してくれる点が、漢字が苦手な帰国子女にはすごく相性がいいです。
帰国直後は 家庭で“漢字の基盤”を作る ことが最も負担が少なく確実です。
漢字ができるようになると、国語の文章読解・算数の文章題・理科社会の理解が一気に楽になり、帰国後の学習が安定しやすくなります。国語と並んで大きなギャップになりやすいのが 算数・数学 です。
算数・数学のつまづき
日本の算数のカリキュラムは独特で、九九、掛け算の筆算、割り算、分数、小数、といった基礎が“系統立てて”積み重なるよう設計されています。
| 小2で習うもの | ・九九(2の段〜9の段) ・かけ算(× の意味) ・かけ算の文章題 |
|---|---|
| 小3で習うもの | ・掛け算の筆算 ・割り算(÷ の意味) ・わり算の筆算(簡単なもの) ・小数の導入(0.1、0.01 など) ・分数の導入(1/2、1/3、1/4 など) ・ふりこの長さ・重さ・長さの単位 |
| 小4で習うもの | ・割り算の筆算の発展(3桁÷1桁、2桁÷1桁など) ・小数のたし算・ひき算・かけ算・わり算 ・分数の計算(同分母の足し算・引き算) ・面積(平行四辺形・台形) ・角度の計算 |
| 小5で習うもの | ・分数のかけ算・わり算 ・割合(% など) ・平均・単位量あたりの大きさ ・図形(体積などの発展) |
| 小6で習うもの | ・分数・小数・整数の混合計算 ・比と比例 ・速さ ・図形の応用(拡大縮小・円の面積) |
小2の九九が理解できていないと、小3の割り算や分数ができない、さらに小4の2桁3桁の割り算もできない、さらに小5の分数の掛け算割り算もできない、というように、どこか1つが抜けると“ドミノ倒し”のように次の単元が理解できなくなる教科です。
いわゆる 「小3の壁」「小4の壁」 があると言われるのも、すべての単元がつながっているからです。
たとえば小2で習う九九が曖昧なままだと、小3の掛け算・小4の割り算・小5の分数の掛け算割り算・小6の混合計算・中学校の「比例」「関数」「確率」などにも影響します。
さらに海外では、
- 九九を暗唱しない
- 掛け算は数字を分解して足し算する(15×5の場合、10×5、5×5をそれぞれ計算しそれを足す)
- 電卓使用が当たり前
- 分数の扱いが日本と違う
など、学習のスタイルそのものが違います。
そのため、「帰国したら突然、算数が分からなくなった」という状態が起こりやすいのです。
そしてもうひとつ大きいのが、文章題=国語力の壁。
問題文の意味がつかめないと、計算以前に「何を問われているか」が理解できず、算数・数学の力とは別のところでつまずいてしまいます。
だからこそ、帰国後の算数・数学の立て直しは“算数だけ”をやるのではなく、
- 国語(語彙・読解)
- 算数(計算・図形)
- 理科社会(基礎用語)
を“無学年でまとめて補強する学習”が効果的です。
特に、理科・社会がそもそも抜けている現地校+補習校の子 は、算数だけをやっても伸びないことが多いので、全教科を無学年で学べる 「すらら」 が、帰国直後の基礎固めに一番相性が良いと感じています。
小1から高3までの全学年全教科(国語・算数・理科・社会・英語 ※そのコースあり)振り返り・先取りできるのはすららだけ!




すららを受講すると、先ほど国語のギャップの時に紹介した「漢字アドベンチャー」が無料で利用できます!
国語・算数につまづきを感じたら、ぜひ一度「すらら」を利用してみてください。
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学校文化・生活のギャップ
海外校やインターナショナルスクールと、日本の学校では「当たり前」が大きく違います。
こうした違いに最初は戸惑いやすく、「なんとなく馴染めない」「自分だけ動きが遅い」と感じてしまうこともあります。
特に日本は“暗黙の了解”が多く、説明されないまま「わかっている前提」で進むことが多いため、丁寧に補足してあげるだけで安心できることもあります。
もし海外生活が長く、「もしかしたら日本の学校にはなじめないかもしれない」と感じる場合は、無理に“普通の公立一本”にこだわらず、選択肢を広げて考えてみてもよいかもしれません。
帰国子女が多い学校や、インターナショナルコースのある学校は、「違っていて当たり前」という空気があるので、子どもにとっても親にとっても気持ちがぐっと楽になります。


実際、我が家も海外生活が10年を超え、日本の学校に通ったことがない状態での帰国だったので、はじめから帰国子女が多い学校を選びました。
高校生になれば、通学圏を広げて寮のある学校を候補に入れるという考え方もあります。


こうした「帰国子女が多い学校」「寮のある学校」「帰国子女枠のある中学・高校」「編入しやすい小学校」などを知っておくと、今の学校がどうしても合わないと感じたときにも、別の選択肢を取りやすくなります。


英語力のギャップ(保持と低下問題)
帰国後すぐに起こるのが、英語力の低下です。
特にスピーキングは環境の変化に影響されやすく、数か月で「話すのが恥ずかしい」「英語を使う場面がない」という状態になりやすいです。
一方で、英語圏以外からの帰国の場合は「英語の基礎が弱い」「英検を持っていない」という別のギャップが出ることもあります。
ただ、ここだけは声を大にして、正直に書いておきたいのですが…
特に低学年のうちに帰国した場合、何もしなければ英語は驚くほど早く日本語に上書きされていきます。
「なんとなく英語の動画を見せる」「週1のオンライン英会話だけ」で、英語圏のときと同じレベルをキープするのはほぼ不可能です。
また、「忘れてもまた学びなおしたら思い出すでしょ」とも思われていますが、実際はそれも難しい。
日本語と同様、幼児の会話は幼児のレベル、小学生の会話は小学生レベルでしかありません。
本気で英語を残したいなら、
- インターナショナル系のオンラインスクールで「英語で授業を受ける」
- 帰国子女コースやバイリンガルコースがあるスクールを活用する
- 英語で算数や理科、プロジェクト学習をする時間を、家庭学習の中にしっかり組み込むリスト
といった「英語を使って学ぶ環境」を意識的につくる必要があります。
英語保持に関してだけは、のんびり自然に任せるよりも、少しだけ頑張って環境を整えたご家庭のほうが、数年後の差がはっきり出やすいところです。


英語力をどう維持する?年齢別の英語保持戦略


海外で身についた英語力は、そのままにしておくと驚くほど早く落ちていきます。
特に日本語環境に戻った直後は、英語を使う場面がほとんどなくなるため “半年〜1年でリスニングが鈍る・スピーキングが出にくくなる” のは普通です。
ここでは、年齢別に「無理なく続けられる英語保持の方法」を整理します。
幼児〜小学校低学年:“英語が超高速で消える”ので本気の対策が必要
幼児〜小3で帰国した場合、「英語が定着していない」「幼児英語しか話せない」などの理由により、本当に驚くスピードで失われます。
理由はシンプルで、英語圏では毎日 5〜6時間以上、英語のシャワーを浴びて生活していたのに、日本に帰国した瞬間、そのシャワーが 完全にゼロになるからです。
まだ英語が定着していない、柔らかい吸収力の高い子供の脳に、今度は日本語のシャワーがガンガン浴びせられるので、日本語に上書きされてしまいます。
- 日本は100%日本語環境
- 英語を使う場面がほぼ存在しない
- 英語で話す相手がいない
- 生活・学校・遊びのすべてが日本語中心
- 脳の可塑性(柔らかさ)が高い時期ほど「忘れるのも速い」
だから、幼児〜小3の帰国は“放っておくと数ヶ月で英語が消えてしまう”という現実があります。
もし忘れても、再度勉強したら思い出すんじゃない?ってよく言われますが「100%完全に思い出す・戻る」ことはありません。
この時期に英語を維持したいなら「なんとなく英語に触れる」では絶対に不十分。
5〜10分の英語動画レベルでは維持はできません。
英語力を守る鍵は「英語環境をつくること」
海外での環境がゼロになる以上、親ができることは スクール
で英語環境を“再現”することだけ。
ポイントは2つ。
- 【ポイント①】インターナショナルスクール系オンラインを選択肢に
- 【ポイント②】授業がない時間にも“英語で遊べる教材やコンテンツ”があること
幼児〜小3帰国に最適なのは、英語圏の学校に近い形でインプットとアウトプットが再現できる“英語で学ぶ”タイプのオンラインインターナショナルスクール系一択です。
英語は 家庭での積み重ね時間 がいちばん重要なので、
- 英語のデジタルライブラリ
- 英語のワークブック
- 読み放題の英語絵本
- STEAM教材
こういう 「授業以外の時間にも英語を使いたくなる仕組み」 があると、英語保持率がものすごく高くなります。
| 特徴 | |
|---|---|
![]() ![]() 公式サイト | ・国際バカロレア(IB)認定校グループの教育ノウハウ ・英語「で」算数・理科などを学べる(CLIL学習) ・英語絵本1,000冊以上。BookFLIX・Raz-plus ・1レッスン50分。 ・週2〜週6回までコース選択でき、通学インター並みの学習量も確保できる。 |
![]() ![]() 公式サイト | ・インター校が母体。Reading A-Zなど世界標準教材に強い ・フォニックス〜リーディングまで体系化 ・基礎の読み書きに特に強い ・Sora・Reading A-Z など本格的読書教材 ・オンラインスクールコースで、週あたり最大5時間のレッスンが可能(時間数はプランによって変動) |
![]() ![]() 公式サイト | ・アメリカ発、世界19カ国展開のオンラインスクール ・低年齢向けオンライン英会話に強い ・ゲーム感覚・アニメ調で低学年でものびのび話せる ・レッスン後に復習ゲーム・ワークあり ・1レッスン25分の個別授業。週あたりの回数はプランによって選択(例:週1〜3回など)するスタイル。 |
帰国子女の場合、レベルの合わないスクールを選ぶと、せっかく身についた英語の“話す感覚”がすぐに薄れてしまいます。
今回紹介した3スクールは、英語が苦手な子〜帰国子女レベルまで幅広くカバーしていて、教材もレッスンの雰囲気もまったく違います。
だからこそ、合う・合わないは体験してみないと絶対にわかりません。
まずは無料体験で、「子どもが一番自然に英語を話せるスクール」を見つけてみてください。


中学生(中1〜中3)|英語保持は「文法×資格×会話」の三本柱がベスト
中学生になると、幼児・小学生の頃より英語は“忘れにくく”なります。
ただし 「理解できるのに口が動かない」「言いたい表現が出てこない」 という現象はこの時期でも普通に起こります。
さらに、中学生ならではの大きな壁がもうひとつあります。
それは “文法の壁”。
海外にいた期間が長い子ほど、英語を“感覚(フィーリング)で話せる”状態で帰国しますが、日本の英語授業では必ず文法の理解が求められます。
- 英語は話せるのに、文法がわからず授業が辛い
- 過去形・助動詞・不定詞・関係代名詞…どこからか急に難しくなる
- 「なぜ自分が今までこう言っていたのか」が言語化できない
- 英語が得意なはずなのに、学校の英語が苦手に感じてしまう
こういうギャップは非常に多いです。
でも逆にいえば、文法の土台が入ると“フィーリングで話していた英語”の意味が一気に腹落ちするという、とても良い時期でもあります。
中学生の英語保持でもっとも大切なのは、この3つのバランスです。
【1】文法(学校+資格学習)
【2】資格取得(英検・その他)
【3】会話(実際に話す場)
この3つを“細く長く”続けていくことで、中学生の英語力は 武器として伸ばしやすく なります。
目指したい英検レベルの目安
帰国子女にとって英検は、ただの資格ではなく 高校・大学受験でそのまま合否に関わる重要な“得点源” になります。
目安としては——
- 英語圏以外からの帰国
→ 英検2級は中学生のうちに取りたいライン
(高校受験・大学受験で十分武器になる) - 英語圏からの帰国
→ 中学生〜高1で 準1級を目指したい
(総合型選抜・帰国子女入試・海外大すべてに相性が良い) - 高校2年生までの最終目標
→ 準1級取得が“マスト”レベルの価値
ただこれはあくまでも目安。
小学生で帰国→中学受験をする場合、学校によっては”英検準1級レベル”必須のところもあるので、気になる学校の募集要項は必ずチェックしておいてください。
準1級があるだけで、総合型選抜の書類で一気に有利になったり、大学受験の英語が半分以上終わったり、というかなり大きいメリットがあります。
ただ、英検2級・準1級まで来たら、正直「我流」はかなり非効率です。
問題形式と採点基準を知り尽くしたスクールで、短期集中で叩き込んでもらったほうが、リーディング・ライティング・面接まで一気に仕上がります。
| 中学生におすすめの英検が得意なスクール | |
|---|---|
![]() ![]() 公式サイト | ・日本人バイリンガル講師がメインのオンラインスクール ・英検対策に対応した日本人講師が多く在籍しており、文法説明や試験の勉強法を日本語で相談しながらレッスンできるのが強み ・英検5級~1級まで対応 |
![]() ![]() 公式サイト | ・英検書籍で有名な桐原書店が運営するオンライン英語資格専門スクール ・2ヶ月という短期集中カリキュラムと日本人講師が特徴のオンライン英会話 ・英検3級~準1級まで対応 |
![]() ![]() 公式サイト | ・資格試験対策に特化したオンラインスクール ・テキスト・過去問・語彙・英作文・二次面接・スピーキングまでそろった級別カリキュラムで4技能を総合的に対策 ・英検5級~1級まで対応 ・各種オプションあり |
![]() ![]() 公式サイト | ・帰国子女・海外子女専門のオンライン家庭教師サービス ・教師は全員帰国子女で、帰国受験やインター・IBに加えて英検など英語資格対策にも対応している ・短期集中コースもあり ・英検5級~1級まで対応 ・ライティングの指導のオプションあり |
![]() ![]() 公式サイト | ・帰国子女専門のオンライン家庭教師サービス ・英検1級〜準2級まで合格実績が豊富で、小学生準1級・1級合格者も多数 ・Writingだけ・面接だけなど、ニーズに合わせたピンポイント受講が可能 ・英検5級~1級まで対応 ・短期集中コースもあり ・ライティングの指導のオプションあり |
![]() ![]() 公式サイト | ・担任制×反復トレーニングが特徴のオンライン英語塾 ・50回分のオリジナル英検Web教材とミニテスト付きで、一次試験対策とリスニング強化に強みがある。 ・英検5級~1級まで対応 |


会話は“細く長く”でOK。完全に止めるのだけは避けたい
英語は「使わないと口が動かなくなる」特性があるため、中学生でも会話の継続は必須です。
・毎週1〜2回オンライン英会話
・帰国子女コースのあるスクール
・インターナショナル系オンラインスクール
など、英語に触れる機会を細く長く続けることがポイント。
文法→英検→会話の循環ができると、英語力は嫌でも落ちにくく、むしろ伸びていきます。
中学生は部活や塾で忙しくなる時期だからこそ、「短時間でも続けられる仕組み」を作ることが何より重要です。
| 中学生におすすめの英会話スクール | |
|---|---|
![]() ![]() 公式サイト | ・アカデミック英語を中心に、論理的な読解・エッセイ・口頭発表を体系化 ・ディスカッション/ディベート/レポート作成で“使える英語”を実戦強化 ・CEFR/英検/IELTS/TOEFLなどに対応したスキル別カリキュラム ・現地校・IB・インターの課題サポートにも対応(提出物・ルーブリック基準を意識) ・進学を見据えた学習計画とフィードバックで、継続と成果を両立 |
![]() ![]() 公式サイト | ・回数無制限×予約不要×24時間で、スピーキング量を圧倒的に確保 ・面接・英作文の口頭下書きなど、受験タスクの“前段階”練習に最適 ・英検二次・IELTS/Speakingを反復練習→録音→自己修正のループで強化 ・伸ばしたい分野に合わせて講師・教材をその場で切替、部活両立にも向く ・資格対策は本命スクールの課題+NCで量の二刀流が効く |
公式サイト | ・対話型の授業運用で、リスニング→瞬発スピーキングの反応速度を底上げ ・スピーチ・発表・ディスカッションの“本番形式”を授業内で多めに確保 ・学校英語につながる文法の言い換え・要約・要旨把握を丁寧に練習 ・英検面接/プレゼン課題の台本づくり→暗記に頼らない運用まで伴走 ・進度共有と家庭学習の小さな宿題設計で、習慣化&定着を両立 |
![]() ![]() 公式サイト | ・目的別・到達度別の個別設計で、会話と文法の両輪を無理なく強化 ・英語でのやりとり量が多いレッスンで、聞く→話すの反応速度をアップ ・発音・イントネーション指導が丁寧。通じる英語を早い段階で体感 ・英検面接を意識したロールプレイや自己紹介練習など、実戦形式が豊富 ・こまめな学習報告・面談で、家庭学習の進め方までフォロー |
高校生(高1〜高3)|英語は“保持”ではなく大学受験で武器にする
高校生になると、英語は“維持するだけ”ではもったいない時期に入ります。
特に中学生で帰国した子は、高校生になる頃には
- 英語の基礎はしっかり残っている
- でも会話量は減って口が止まりやすい
- 英語を使う場面がほぼ学校英語だけになる
という状態になりがち。
ここからの英語は、「英語をどう使うか」の設計が大学受験の合否に直結します。
最優先は英検準1級〜TOEFLなどの“スコア系”にシフトする
高校生に入ると、英単語のレベルや読解スピード、また、ライティングの論理性が大学入試レベルに近づくため、資格を取る=英語学習の質が上がる 時期です。
高1:英検2級合格
高2:英検準1級に挑戦
高3:準1級のスコア完成 or TOEFL/TEAPで受験可能ラインに
帰国子女はスピーキングとリスニングが得意なので、ライティング・読解の勉強量を補えば一気に上位級に届きます。
| 高校生におすすめの英検対策ができるスクール | |
|---|---|
公式サイト | ・3か月の短期集中で英検準1級合格を目指すコースがある ・writing添削・listening・長文・模擬面接など4技能対策を網羅したカリキュラム ・カリキュラムを消化後合格できなければ授業料を返金する「合格保証制度」あり ・英検だけでなく、大学受験(特に総合型選抜・公募推薦)向けのサポートも含まれており、英語力を受験に活かしやすい |
![]() ![]() 公式サイト | ・帰国子女(帰国生・海外大生)がマンツーマン指導するオンライン家庭教師 ・英検・IELTS・TOEFLなど英語資格対策に特化し、ライティング添削も手厚い ・国際校・インター校の課題サポートや帰国子女入試対策に強い ・日本全国・海外からでも同じクオリティで受講できるオンライン完結型サービス |
![]() ![]() 公式サイト | ・海外・帰国子女に特化したオンライン家庭教師サービス ・世界70カ国・のべ2400名以上をマンツーマンで指導してきた実績 ・帰国子女受験や英検・TOEFL・IB・SATなど、英語系&海外カリキュラムの対策に強い ・無料学習相談と体験授業で、子どもに合うプランや講師を一緒に決められる |
| ・大学合格を実現させるオンライン英語専門塾 ・長文読解・英作文・要約・文法を“得点設計”で鍛えるハード系カリキュラム ・読解は速読より精読優先、ボトルネックを可視化して伸びの頭打ちを回避 ・一般入試と英語資格の併走にも対応(必要スコアの逆算サポート) |
H4:総合型選抜(AO)を意識した“英語の使い方”を知る
高校生の英語で大事なのは、「資格取得」だけでなくその資格を “どう使うか”。
総合型選抜を狙う子は、英語が武器になれば他の受験生と差がつく。
・英文エッセイ
・英語での活動内容
・英語×理系(探究)
・英語で学んだ経験
・英語系の資格(準1級やTOEFL)
・面接での表現力(日本語+英語の切り替え)
つまり、
高校生の英語維持=「総合型選抜で使えるスキルを育てる」ことと同じだと考えていいでしょう。
| 高校生におすすめの英検対策も総合型選抜対策もできるスクール | |
|---|---|
![]() ![]() 公式サイト | ・英検〜総合型選抜までカバーする個別指導 ・英検・定期テスト・受験対策を一括サポート ・プロ講師がオンラインで丁寧にマンツーマン指導 ・海外在住・帰国子女も安心して受講しやすい |
![]() ![]() 公式サイト | ・英検対策〜総合型選抜まで専門講師が対応 ・講師指名制で子どもに合う先生を選べる ・オンライン完結で地方・海外からも学べる ・チャットや添削で自宅学習を細かくフォロー |
公式サイト | ・3か月短期集中で準1級合格を目指せる ・158回の添削で4技能を徹底強化できる ・合格保証つきで安心して学習に集中できる ・英検対策と総合型選抜対策を同時に進められる |
会話力は“細く長く”で十分(でも絶対にゼロにしない)
高校生になると、帰国後しばらく英語力が安定して見えることがありますが、実際は「使わないと徐々に表現が出なくなる」時期でもあります。
だからこそ、高校生の英語保持は「細く長く・毎日少しだけ英語を使う」 がポイント。
とはいえ、部活や受験勉強で忙しい高校生が、定期的にオンライン英会話を予約して受けるのはハードルが高め。
そこでおすすめなのが 英会話アプリ です。
- スキマ時間に1〜5分でできる
- 話す量が圧倒的に確保できる
- 録音/AIフィードバックで自分のクセがわかる
- “話すのが恥ずかしい” 時期でも気軽に続けられる
特に高校生は、「英語はできるけど日本語の生活に慣れすぎて英語を話すのが照れる」という微妙な時期に入るため、アプリのような“1人で話せる環境”が相性抜群です。
高校生で意識すべきは、「会話力をゼロにしないこと」。
毎日5分でも英語を口にする習慣があれば、英語圏で身につけた“英語回路”がきれいに維持されます。
英語の授業・英検対策・受験勉強と並行しながら、無理なく“英語を話す筋力”を保っていきましょう。
帰国後の受験をどう考える?【中学・高校・大学】


帰国後の受験は、「いつ日本に戻ってきたか」「どのくらい海外にいたか」「どんな学校に通っていたか」によって、必要な準備や向いている受験方式が大きく変わります。
中学・高校・大学では求められる力も制度もまったく違い、帰国子女だから有利になる部分と、逆にギャップが出やすい部分の両方があります。
大切なのは、“どの受験が一番ラクか”ではなく、その子の状態・家庭の状況・帰国タイミングに合わせて、もっとも負担の少ないルートを選ぶこと。
ここからは、中学・高校・大学それぞれの「向き・不向き」「準備のポイント」「気をつけたいギャップ」を整理しながら、帰国後の受験をどう考えていくといいのかをわかりやすくまとめていきます。
【中学受験】する家庭は一部、その理由と向き・不向き
首都圏の私立中学の中には、帰国生入試や帰国子女優遇措置を設けている学校も一定数あります。
ただ、そもそも中学校は義務教育なので「必ず受験して私立へ」という家庭ばかりではありません。
特に地方も含めて見ると、中学受験に挑戦する帰国子女はあくまで一部で、「公立中+塾や通信教育で高校受験に備える」というパターンもごく一般的です。
ただし、海外生活が長い帰国子女ほど“中学受験を選ぶ家庭が一定数いる” のも事実。
その理由やメリット・デメリットを踏まえて、どんなケースに向いているのか確認してみましょう。
帰国子女が“中学受験”を選ぶ場合のメリット
中学受験は、海外生活が長い子でも「受け入れてくれる環境を選びやすい」という特徴があります。
- 帰国子女の受け入れ実績がある学校を選びやすい
→ 英語に強い学校、帰国生クラス、習熟度別クラスなど“なじめる環境”を最初から選択できる。 - 学校側に“海外経験への理解”が比較的ある
→ 帰国生が一定数いる学校では、日本の学校文化に慣れていない子でも受け入れてもらいやすい。 - 小学校卒業後に学びの環境をガラッと変えられる
→ 友だち関係・学習環境・英語教育方針まで、家庭が理想に近い環境を選択できるのは大きなメリット。 - 入学後の6年間で、学力ギャップをじっくり整えられる
→ 帰国直後に国語・算数の差があっても、中高一貫なら長期的にリカバーしやすい。 - 英語力を伸ばせる学校(英語特化・インター系)を選べる
→ 帰国子女比率が高い学校や英語教育が強い学校なら、英語保持と学内生活を両立しやすい。
帰国子女が“中学受験”を選ぶ場合のデメリット(=注意点)
中学受験は「枠があれば誰でも有利」という仕組みではなく、帰国子女だからこそ注意すべきポイントも多い方式です。
- 帰国子女枠はある学校もあるが“数は多くない”
→ 特に私立は枠の有無が学校ごとにまちまち。英語力必須の学校から、国語算数のみの学校まで形式がバラバラ。 - 国語・算数の学力ギャップを短期間で整える必要がある
→ 特に“漢字・読解・文章題”は、帰国子女の多くがつまずきやすい領域で、直前半年〜1年がかなり忙しい。 - 英語保持との両立が難しく、負荷が高くなりがち
→ 塾中心の生活になると、英語を保つ時間が激減し、英語の低下が進みやすい。 - 学校によっては英語資格がほぼ加点されない
→ 英検2〜準1級を持っていても評価されない学校が多く、“英語が強みにならない”ケースもある。 - 帰国後すぐの小学生にとって、受験は負荷が大きい
→ 生活環境の変化+学力差+日本式学校文化への適応が同時に来るため、体力・メンタルの負担が中高受験より重いことも。
もし中学受験をするなら:最低限必要な準備
中学受験は「やる家庭は一部」とはいえ、海外生活が長かった家庭ほど選択肢として検討されやすい受験です。
ただし、帰国後すぐの中学受験は、学力差・日本語力・生活環境の変化など、短期間で整えるべきポイントが多く、事前準備の有無で負担が大きく変わります。
ここでは、帰国後に中学受験を選ぶ場合に「最低限どこまで準備しておくと安心か」を、無理のない範囲でまとめました。
まずは全体像をつかむつもりで、チェックリスト感覚で確認してみてください。
- 国語と算数の基礎を“短期間で”整えること
帰国後の学力差は無学年式教材(すらら・スマイルゼミ)がおすすめ
→【2025年版】海外在住ママが選んだ!小学生向け通信教育おすすめ6選 - 不足しがちな理科・社会の基礎を早めに取り戻す
海外校・補習校では抜けやすいので、ここは家庭学習がカギ。 - 英語保持の計画を中断しない
英語の維持ができなくなると中学入学後に一気に困る。
→ 帰国子女の英語力維持&向上におすすめのオンライン英会話スクールを学年別に徹底比較 - 志望校選びは“帰国生の多さ・サポート体制”を優先
学校によって帰国生の扱いが大きく違う。
→ 【最新】帰国子女必見!全国の寮のある帰国子女受け入れ・英語に力を入れている学校14校 - プロのサポートを必ず活用する
帰国枠の倍率や科目配点は家庭で把握しきれない。
→ 【保存版】帰国子女向けオンライン家庭教師おすすめ|小学生・中学生・高校生の学年別比較と選び方【2025】
【高校受験】枠は多いが“実は一番ギャップが出やすい”受験
高校受験は、中学受験よりも「帰国子女枠」が多く設定されており、地方に住んでいても受けられる学校が多いため、最も利用しやすい受験制度です。
ただし、帰国子女にとってはメリットとデメリットがはっきり分かれる受験でもあります。
帰国子女が“高校受験”を選ぶ場合のメリット
高校受験は、帰国子女にとって「帰国後の学力と生活の再スタートを取りやすい」という特徴があります。
- 公立・私立ともに受験機会が広く、進路選択の柔軟性が高い
→ 中学受験に比べて選べる学校数が多く、帰国後の学力状況に合わせて幅を広げやすい。 - 帰国子女枠を設けている高校が多く、海外経験を活かしやすい
→ 特に首都圏では、英語力や海外校での成績を評価する学校が増えており、一般受験より有利になるケースも。 - 中学受験より準備期間が長く、帰国後に“整える時間”がある
→ 国語や理社の穴を中学3年間で埋められるため、帰国直後の中学受験より負担が少ない。 - 大学受験につながる“高校の環境”を選べる
→ 英語教育が強い学校・IB校・帰国子女が多い学校など、高校の特色で将来の方向性を調整できる。 - 内部進学・附属校の選択肢もあり、大学受験を回避できる可能性もある
→ 中学受験では難しい“附属の途中編入”が狙えるのは高校受験ならでは。
帰国子女が“高校受験”を選ぶ場合のデメリット(=注意点)
高校受験は選択肢が多い一方で、「制度的な変化」や「ギャップの残り方」に注意が必要です。
- 中高一貫校の“高校入学枠”が年々縮小している
→ 都内を中心に高校募集を停止する学校が増えており、帰国子女枠や編入枠が年々狭くなる傾向がある。 - 高校入学枠が少ない学校だと、人間関係が固まっている中に飛び込む必要がある
→ 帰国直後でまだ環境に慣れていない子には、コミュニティの再構築が負担になる場合も。 - “国語・数学・理社”の基礎が整っていないと苦労しやすい
→ 特に数学(文章題)と国語のギャップが残っていると、短期間で巻き返すのが大変。 - 帰国子女枠の基準(英語資格・海外校での成績)が学校ごとに異なる
→ 中学受験よりも要件がバラバラなので、早めに情報収集しないと「受けられる学校が少ない」状態になりがち。 - 高校受験→大学受験の“ダブル受験”になるリスク
→ 中学受験と違い、最終的には大学受験が必要なため、受験負担が2回になる家庭も多い。
今後、注意しておきたいことが、
近年の傾向が中高一貫校の「高校からの募集」がどんどん減っているということ。
首都圏の人気校では、高校募集そのものを廃止したり、募集人数を極端に縮小するケースが続いています。
そのため、受けたい学校が“そもそも高校募集をしていない”とか、人気校は募集人数が少なく、高倍率になりやすいというリスクがあります。
さらに、高校募集が少ない学校では、友だちグループがすでに完成していることが多く、帰国直後に馴染みにくいというケースも。
「入りやすさ」だけでなく「入った後の適応のしやすさ」まで含めて見極める必要があります。
もし高校受験をするなら:最低限必要な準備
高校受験では、多くの生徒が同じ土俵に並ぶため、帰国生特有のギャップが最も表れやすいと言われます。
そのぶん、早めに対策を始めることで進路の選択肢を大きく広げられるのがメリット。
ここでは、帰国生が高校受験に向けて備えておきたい重要ポイントをまとめます。
- 主要3教科(国語・数学・英語)のギャップを早めに埋める
→ 通信教育の海外受講は無学年式AI学習を選んだほうがいい理由とおすすめ教材比較
→ 数学・国語の苦手はオンライン家庭教師との併用で短期間で整えやすい - 英語力は維持+資格取得で強みに変える
英語圏帰国なら英検準1級、英語圏以外でも2級が目安。
高校受験で英検は“加点なしでも大きな評価材料”になる学校が多い。
→ 【2025】海外・帰国子女向け|大学受験に使える英検・TEAP・TOEFL対策スクール8選(作文・面接まで対応) - 学校選びは“情報のプロ”の力を借りる
帰国枠の募集状況・倍率推移・学校のサポート体制は個人ではなかなか把握しきれません。
海外でも、帰国してからでも使えるオンライン家庭教師で、継続するのがベストです。
→【保存版】帰国子女向けオンライン家庭教師おすすめ|小学生・中学生・高校生の学年別比較と選び方【2025】
【大学受験】帰国子女枠は“縮小傾向”へ。これからは総合型選抜が主軸に
帰国子女の大学受験は、ここ数年で明確に潮目が変わりつつあります。
これまで海外子女の王道ルートだった 「帰国子女枠(帰国生入試)」 は、大学によっては 廃止・縮小の動きが始まり、早稲田・慶應の制度変更をきっかけに、今後同じ流れが広がる可能性が高いと見られています。


背景には、
- 受験方式の“多様化”
- 海外経験者の増加
- 帰国枠だけでは測れない学力・適性の重視
- 総合型選抜(旧AO)の急速な存在感アップ
といった要素があり、大学側も帰国子女だけを特別枠で合格させる仕組みを少しずつ見直し始めていると言えます。
そのため今後は、帰国子女枠だけに頼るのではなく、 総合型選抜を“メイン軸”に据えつつ、英語資格や一般選抜も組み合わせるという受験戦略が現実的になってきます。
特に総合型選抜は、帰国子女がこれまで海外で培ってきた経験や視点を評価してもらいやすく、英検やTOEFLなどの英語資格とも相性が良い方式です。
活動実績や考え方そのものを見てもらえるため、知識量だけでは測れない“その子らしさ”を武器にできる受験スタイルと言えます。
「帰国子女枠がなくても行けるルート」を早めに準備しておくことが、これからの大学受験では安心材料になります。
帰国子女が“大学受験”を選ぶ場合のメリット
大学受験は、中学・高校受験よりも「海外経験が強みに変わりやすい」という特徴があります。
- 英語資格(英検・TOEFL・TEAP)を最大限に活かしやすい
→ 中学受験・高校受験では英語資格が無効な学校も多いが、大学では加点・免除・代替利用が豊富。 - 帰国子女枠+総合型選抜の併用ができ、受験戦略の幅が広い
→ 中学・高校は枠が限られるが、大学は方式が多様で“相性の良い方式”が選びやすい。 - 海外経験を評価してくれる入試方式が明確に存在する
→ 総合型選抜は海外経験・活動・語学力を強みにしやすく、帰国子女との相性が抜群。 - 高校3年間で、学力ギャップをじっくり埋められる
→ 国語や理社の遅れがあっても、時間をかけて整えられるため、中学・高校受験より負担が小さい場合も。 - 学部の選択肢が圧倒的に広く、専門性を活かしやすい
→ 英語・国際系だけでなく、理系・文系・芸術・情報系まで選べる。将来の道を自由に設計できる。
帰国子女が“大学受験”を選ぶ場合のデメリット(=注意点)
大学受験はメリットが多い一方で、帰国子女だからこそ気をつける点もあります。
- 帰国子女枠がない学部も増えており、“総合型+一般”の併願設計が必須
→ 早慶のように帰国子女枠を縮小する動きもある。 - 英語圏帰国でも、国語・数学・理科社会の底上げは避けられない
→ 特に国語と数学は一般受験・総合型のどちらでも必要。 - 英語資格(特に英検準1級〜1級・TOEFL)は早めに準備しないと間に合わない
→ 帰国子女でも“資格が取れずチャンスを逃す”ケースは多い。 - 総合型選抜は、志望理由書・活動整理・面接対策などの準備が本格的で負担が大きい
→ 海外経験を“言語化して伝える”のが苦手な子も多い。 - 学校だけでの指導では不十分で、外部サポート(家庭教師・専門塾)が必要になることも多い
→ 特に総合型選抜はプロの添削・面接訓練が不可欠。
【大学受験を目指すときに必要な準備】
- 英語資格を“計画的に”取得しておくこと
大学受験では英検・TEAP・TOEFLなどが強力な武器になるため、早めの取得計画が必須。
→ 大学受験に有利な英語資格ってどれ?英検・TOEIC・TOEFL・TEAPの違いを徹底研究 - 国語・数学・理科社会の“基礎の底上げ”を始めること
英語は強くても、国内科目でつまずくと総合型/一般で不利になる。
→ 無学年式教材(すらら・スマイルゼミ)で基礎固めを推奨 - 総合型選抜の対策を中断しない
志望理由書・活動実績の準備には時間がかかる。高1・高2からの準備が吉。
→ 総合型選抜(旧AO)は帰国子女に有利?帰国子女入試との違い・併願・対策をわかりやすく整理【2025】 - 情報収集は“帰国生に強い”サポート体制を優先
大学によって基準が全く違い、個人で収集するのは困難。専門家の力が必要。
→ 帰国子女×大学受験のはじめ方|入試方式の選び方と英語資格対策・家庭教師【2025年版】 - プロのサポートを“受験戦略”に活かすこと
帰国枠・総合型・一般の併願戦略は家庭だけでは立てにくい。
→ 【保存版】帰国子女向けオンライン家庭教師おすすめ|小学生・中学生・高校生の学年別比較と選び方【2025】
英語圏じゃない帰国子女の注意点
英語圏以外から帰国した場合でも、周囲からは「帰国子女=英語が得意」と見られがちです。
でも、実際には英語が得意とは限らず、英語資格のスタート地点もさまざまです。
とはいえ、帰国子女入試や総合型選抜では英語資格(英検・TEAP・TOEFL)が評価されるため、「まずは英語を固めなきゃ」と焦りやすい時期でもあります。
しかし、英語は大事だけれど“英語だけで勝負できるわけではない” のが英語圏以外の帰国子女のリアルです。
だからこそ、“総合力で戦うルート”を早めに準備するのがポイントなんです!
例えば──
- 英語は無理なく伸ばせる範囲でOK(英検準2級〜2級を最初の目安に)
- 中学・高校の学習内容は日本の基準でしっかり整える
- 総合型選抜の要素(活動・探究・思考力)を早期に積み上げる
- 学校説明会・個別相談・専門家のサポートで“最適な受験方式”を早めに確定する
こうした準備を、中3・高1の段階から動き始めるだけで、受験の視界は大きく変わります。
特に英語圏以外の帰国の場合は、「英語資格の底上げ」+「一般受験・総合型選抜どちらにも行ける二刀流準備」がもっとも現実的で、成功しやすい戦略です。
焦って“英語オンリーの戦い”を選ぶより、
早めに専門家に相談し、総合型選抜・一般入試も含めた複線ルートを整える
ことで、むしろ選択肢が広がるタイプでもあります。
【英語圏じゃない帰国子女が大学受験を目指すときに必要な準備】
- 英語資格は“得点源”として早めに確保しておくこと
英語圏帰国ほど英語力が強くなくても、英検・TEAP・TOEFLなどは大学受験で確実に武器になる。
→ 【英検未取得は超不利?】英語圏以外からの帰国子女が中学受験・高校受験・大学受験で知っておくべきこと - 国語・数学・理科社会の基礎は“日本基準”で早めに固めること
現地校・インター校でも日本のカリキュラムとはズレが出るため、学校の授業+家庭学習で地力を整える。
→ 無学年式教材(すらら・スマイルゼミ)に誘導 - 総合型選抜を早期から視野に入れること
海外経験を英語圏ほど強みにしにくい分、活動歴・探究・志望理由書の完成度が合否を大きく左右する。
→ 総合型選抜(旧AO)は帰国子女に有利?帰国子女入試との違い・併願・対策をわかりやすく整理【2025】 - “受験方式の選択”は専門家と一緒に戦略設計すること
英語圏帰国と違い、日本の学習内容の抜けが少ないため一般選抜との相性も良い。
どこで勝負し、どこを伸ばすかの判断は家庭だけでは難しい。
→ 帰国子女×大学受験のはじめ方|入試方式の選び方と英語資格対策・家庭教師【2025年版】 - プロのサポートを早期に取り入れ、迷いを減らすこと
英語資格+一般科目+総合型の準備は幅が広く、家庭だけでは計画が立てにくい。
→ 【保存版】帰国子女向けオンライン家庭教師おすすめ|小学生・中学生・高校生の学年別比較と選び方【2025】
帰国後1〜2年を乗り切る家族のメンタルケアと、家庭でできること


帰国後の1〜2年は、勉強や受験以上に“生活そのもの”に負荷がかかる時期です。
子どもも親も、慣れない環境や人間関係に気を遣い続けているため、知らないうちに心と体がすり減りやすくなるんですよね…
ここでは、不登校になる・ならないに関わらず、家族全体で「がんばりすぎない仕組み」を作るための考え方をまとめます。
子どものメンタルケア|帰国後いちばん不安定になりやすいのは子ども
帰国直後の子どもは、大人が想像する以上に大きな負担を抱えます。
友だちづくりはゼロからのスタート、日本語だけで1日を過ごす疲れ、授業スピードの違い、文化のギャップ──
そのどれもが「少しずつの負荷」ではなく、いっぺんに押し寄せるストレスです。
特に、外では明るくふるまえてしまう子ほど、家に帰った途端にぐったりしてしまうことがあります。
「しんどい理由がわからない」「うまく言葉にできない」状態が続き、モヤモヤだけが溜まっていく……
これが、帰国後1〜2ヶ月で最も起こりやすい心の状態です。
家庭ができる最大のサポートは、“整える”ことよりも“受け止める”こと。
学校で一日頑張ってきただけで十分だと伝え、嫌だったことや困ったことを否定せずに聞き、できる日は勉強をする・できない日はしない、とメリハリをつけてあげるだけで、子どもの心はかなり軽くなります。
ウチの場合、子どもの心は「問題が起きたときにケアする」よりも、「毎日の小さな安心感で守る」ほうがずっと効果がありました。
家庭を安全基地にできるよう、完璧を求めず“安心して戻ってこられる場所”を意識するだけで十分です。
保護者のメンタルケア|子どものしんどさを受け止めた分だけ、親も疲れる
とはいえ、子どもが帰国直後に不安定になると、いちばん近くで受け止める保護者も、どうしても疲れが溜まりやすくなります。
「強くしなきゃ」「私が頑張らなきゃ」と気を張っていても、
- 子どもの愚痴や涙を毎日受け止める
- 学校との調整事や情報収集に追われる
- 勉強の遅れや英語保持への不安が頭から離れない
といった状態が続くと、親も心のエネルギーが少しずつ削られていきます。
特に、海外では「助け合える環境」があった家庭ほど、日本に戻った瞬間に“ワンオペ感”が強まり、孤独感を抱えやすくなります。
我が家は知り合いが一人もいない知らない土地への母子帰国だったので、誰とも一言も話さない日々が続き、本当に孤独感半端なかったです。
子どもが落ち着くまでの1〜2年は、親も環境変化の真っただ中にいるということを忘れてはいけません。
保護者ができる自分ケアは、大げさなことではなく、「ひとりの時間を少しでも確保する」「気持ちを話せる大人を持つ」「完璧にやろうとしない」といった、ごく小さな積み重ねです。
家族が安定していくには、まず“親が倒れないこと”が何より大切。
子どものサポートと同じで、親のメンタルも「がんばりすぎない・抱え込みすぎない」が鉄則。
必要ならスクールカウンセラーや外部サポートに相談しましょう。


もし帰国後に学校がつらくなったら(行きしぶり・不登校)


帰国後の数か月〜1年は、どんな子でも気持ちが不安定になりやすい時期です。
「行きしぶり」「不登校」「保健室で過ごす時間が増える」などは、家庭や本人の努力とは関係なく起こり得るもの。
ここでは、もしお子さんが学校に行きづらそうにしているとき、家庭としてどんなふうに寄り添い、どんな選択肢があるのかをまとめています。
なぜ帰国直後は行きしぶり・不登校が起きやすいのか
帰国子女の子どもたちは、環境が一度に大きく変わるため、気持ちが追いつかなくなることがあります。
日本の学校から突然海外へ行き、言葉も文化も通じない場所で必死に適応してきた子ほど、心の中に “見えない疲れ” を抱えています。
やっと日本に帰ってこれたと思ったら、今度は勉強のつまづきや友だちづくり、クラスの雰囲気など、また新しい壁に出会ってしまう…
「やっと帰ってこられた!ここから楽になるはず」と思っていた子ほど、理想と現実のギャップに落ち込んでしまうことがあります。
これは特別なことではなく、多くの帰国生に共通する“自然な反応”です。
日本でも、小学校高学年〜中学生はそもそも不登校が増えやすい時期。
海外生活の負荷を背負っている帰国子女なら、なおさら心が揺れやすくて当然です。
まずは原因を探すよりも、「いままで本当によくがんばってきたね」と気持ちに寄り添うことが、子ども自身が安心を取り戻す大きな一歩になります。
不安になりすぎなくて大丈夫。
ゆっくり環境に慣れていけば、少しずつ自分のペースを取り戻せることも多いです。


学びを完全に止めないための選択を
学校がつらい時期は、まず気持ちを整えることが第一で、無理に学校のペースに合わせて勉強する必要はありません。
ただ、学びが長期間ゼロになると、「このままで大丈夫かな?」という不安が子どもにも親にも残りやすいものです。
そこで役に立つのが、負担の少ない通信教育やオンライン家庭教師です。
最近は、自治体によっては 通信教育やオンライン学習が“出席扱い”になる制度 もあり、「学校に行けない=すべてが止まる」という状況を避けやすくなりました。


これは子どもにとっても、「今は休んでいても未来が閉じるわけじゃない」という大きな安心材料になります。
大切なのは、“学校に戻すための勉強”ではなく、将来の選択肢を細くつないでおくこと。
そして、万が一学校に行けなくなった場合でも「今の時代、いろんな選択肢がある」という安心感を、親子共に持っておくこと。
家庭の中だけにプレッシャーを抱え込まなくてよく、子ども自身も「少しならできること」があるだけで、将来への不安がやわらぐことはとても多いです。


帰国後の1年は“リセットと再スタート”の期間:まとめ


帰国後の1〜2年は、勉強・学校生活・英語・受験…いろいろな変化が一度に押し寄せる時期です。
でも、それはどの帰国生にも起こる自然なプロセスで、焦ってすべてを整えようとしなくて大丈夫です。
学びの遅れは通信教育やオンライン家庭教師、英語保持はオンラインスクール、進路は専門家のサポートなど、家庭だけで抱えなくても良い方法はいくらでもあります。
この記事で気になったところから、少しずつ取り入れてみてください。
海外でも帰国後でもおすすめの通信教育比較


| 名前 | 無学年 | 使用機材 | サポート | オプション |
![]() ![]() 公式サイト | 小1から 中3までの 国数理社英5教科 全範囲対応 2024年12月から漢字アドベンチャー登場! | ipad Android PC | 学力診断テスト スケジューリングサポート 保護者サポート(人の手による) ◎帰国相談サポート | 全国のすららコーチによる各地域の学校情報・受験情報などの相談(無料) |
![]() ![]() 公式サイト | 幼児〜中3までの国語と算数・数学 | 専用タブレット (海外発送不可) | 学力診断テスト 自動スケジューリング機能 保護者サポート | 標準・発展クラス 英語プレミアムコース・英検・漢検など、さまざまなオプションあり |
![]() ![]() 公式サイト | 振り返り機能あり | ipad | 学力診断テスト 自動スケジューリング機能 保護者サポート 海外受講費あり | 受験コース・作文・Asteria英語・専科入試特訓など、さまざまなオプションあり |
公式サイト | 「申込み学年と1学年上」もしくは「申込み学年と1学年下」 の2年分 | ipad Android PC | 保護者サポートページ 学習状況 おすすめ動画など | 未来発見講座 映像+確認テストの新しい形 |
![]() ![]() 公式サイト | 先取り・さかのぼり問題があるもののみ | ipad Android PC | スモールステップ ログインポイント等ご褒美あり | 特になし |
![]() ![]() 公式サイト | 振り返り学習機能 | 専用タブレット (海外使用不可) | 紙テキストでの丁寧な添削あり | 様々なオプション(別料金)あり ※海外利用できないサービスもあり |


海外でも帰国後でもおすすめの家庭教師比較表


| 商品 | 特徴 |
|---|---|
![]() ![]() 公式サイト | ・帰国枠高校受験に強い。 ・英検対策〜面接・作文までオンラインで一貫伴走。 ・海外在住でも過去問演習+口頭試問の練習を週次で回せる。 ・直前短期も可。 |
![]() ![]() 公式サイト | ・面接・志望理由の言語化が得意。 ・「伝え方」フィードバックで磨く ・英語運用力を合格答案の表現に落とし込むタイプ。 ・直前ブーストにも◎ |
公式サイト | ・専任プランナーが評定管理×受験設計を科目横断で伴走 ・直前は弱点科目の底上げや提出物の管理までまとめて対策 ・帰国前後通してオールマイティに対応 |
![]() ![]() 公式サイト | ・全国の私立・国立校に対応。 ・定期テスト/内申(GPA)対策にも強いオールマイティ ・学校の進度に合わせて苦手科目を計画的に底上げ、受験に繋げる ・帰国前後通してオールマイティに対応 |
![]() ![]() 公式サイト | ・先生を指名してピンポイント補強。 ・英検・英作文・国語記述など“穴埋め”に最適。 ・まずは相性重視で1科目から始めたい家庭に。 |


海外でも帰国後でもおすすめの英語スクール比較表


| 商品 | ポイント |
|---|---|
![]() ![]() 公式サイト | ・英語が母国語でない生徒の英語学習プログラム ・各国インターナショナルスクールと同水準のカリキュラム ・英語学習の黄金期に基礎4技能を身につける幼児・小学生コース ・実践的な英語コミュ力、国際的視野を養成する中学・高校生コース ・その他カスタマイズコース多数 |
![]() ![]() 公式サイト | ・欧米ネイティブ講師による1対1オンライン英会話 ・ゲーム感覚で英語を使うCLIL型レッスン ・幼児〜小学生の「楽しい英語学習」に最適 ・フォニックスと会話の両立で自然な発音を育てる |
![]() ![]() 公式サイト | ・インターナショナルスクールが母体のオンラインスクール ・英語で学ぶ算数・理科・社会などCLILカリキュラム ・海外・帰国子女・バイリンガル志向の家庭に人気 ・授業はすべて英語。アカデミック英語力を育てる |
![]() ![]() 公式サイト | ・英検・TOEFL・IELTS・SATなど資格系をスコア逆算で設計、弱点をスキル別に補強 ・英語面接/志望理由書/出願書類まで一気に整える“受験運用”に強い ・現地校フォローや帰国後の定期テスト・内申対策も並走できる柔軟性 ・帰国子女・海外経験者の講師中心で、メンタル面のつまずきにも寄り添う ・週ごとの課題設計とフィードバックの見える化で、失速しにくい学習管理 |
![]() ![]() 公式サイト | ・面接・小論文・志望理由書など、「言語化が点になる領域」を短期集中で底上げ ・自己分析→ストーリー設計→言い回しの英日両面のブラッシュアップ ・学校別の評価観点(ルーブリック)を意識した想定問答・ロールプレイ ・英語・日本語をまたぐ論理構成力を鍛え、伝わる表現に最適化 ・帰国枠×総合型選抜の併願プランにも対応し、提出物の締切管理まで伴走 |
| ・長文読解・英作文・要約・文法を“得点設計”で鍛えるハード系カリキュラム ・共通テスト〜難関私大・国公立2次まで、設問タイプ別に思考手順を定着 ・添削往復×口頭フィードバックで、書ける・話せるを具体的に改善 ・読解は速読より精読優先、ボトルネックを可視化して伸びの頭打ちを回避 ・一般入試と英語資格の併走にも対応(必要スコアの逆算サポート) | |
![]() ![]() 公式サイト | ・回数無制限×予約不要×24時間で、スピーキング量を圧倒的に確保 ・面接・英作文の口頭下書きなど、受験タスクの“前段階”練習に最適 ・英検二次・IELTS/Speakingを反復練習→録音→自己修正のループで強化 ・伸ばしたい分野に合わせて講師・教材をその場で切替、部活両立にも向く ・資格対策は本命スクールの課題+NCで量の二刀流が効く |
公式サイト | ・対話型の授業運用で、リスニング→瞬発スピーキングの反応速度を底上げ ・スピーチ・発表・ディスカッションの“本番形式”を授業内で多めに確保 ・学校英語につながる文法の言い換え・要約・要旨把握を丁寧に練習 ・英検面接/プレゼン課題の台本づくり→暗記に頼らない運用まで伴走 ・進度共有と家庭学習の小さな宿題設計で、習慣化&定着を両立 |






























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